アメリカのインフレはまだピークには達してないがリセッションは既に到来している

CNBCが調査をした米トップ企業のCFO(最高財務責任者)の過半数が、インフレがピークに達したとは思わないと回答しています。

アメリカのインフレはまだピークには達していない

CNBCの最新四半期調査の結果によると、インフレはまだピークに達していないという見方は、多くの一流企業のCFOが共有しています。

また、カーライル・グループの共同設立者兼共同会長であるデービッド・ルーベンスタイン氏やJPモルガンは「このインフレは今後も続くだろう」と発言しています。

 

調査対象
最高財務責任者の現在の見通しを示すサンプルです。この調査は、9月12日から27日の間に、主要企業の最高財務責任者21人を対象に行われました。

フォーチュン500社のCFOの44%が含まれ、そのうちの半数はフォーチュン100社のCFOでです。

 

回答内容

インフレがピークに達したとは考えていない
57%

インフレは事業が直面する最大の外部リスク要因である
4分の1以上

2023年前半にリセッション(景気後退)が起こる
48%

今年の第 4 四半期にリセッション(景気後退)を予想している
19%

米国経済は現在リセッション(景気後退)におちいっている
19%

FRBのインフレ抑制のための政策について
妥当である 52%
良好 19%
不十分 29%

 

パウエルFRB議長 インフレは実際には下がっていない

パウエル議長は、米連邦準備制度理事会(FRB)が基準金利をさらに0.75%引き上げた後の9月21日の記者会見で、

「インフレが下がり始めると予想してきたが・・・インフレは実際には下がっていない 」と発言しています。

我々は常に、比較的緩やかな失業率の低下、あるいは上昇とソフトランディングを達成しながら物価の安定を回復させることは非常に困難であると理解しており、

このプロセスが景気後退につながるかどうか、もしそうなら、その後退はどの程度のものになるかは誰にもわからない。

それは、賃金や物価のインフレ圧力がどれだけ早く下がるか、期待が固定されたままか、さらに、労働供給が増えるかどうかに依存するだろう。

 

まとめ

CNBCが行っている米トップ企業のCFOへの調査内容とパウエルFRB議長の発言内容についてご紹介をしました。
・インフレはまだピークには達していない
・リセッションは現在から2023年前半ぐらいまでにおちいる
ということですね。
 
パウエルさんの発言は、自分達の政策失敗でインフレになっているのに何だか少し投げやりな気もします。
高インフレにしてしまった以上はおさえてもらうしかないのですが、「ソフトランディングは難しい」と言ってしまっていますね。
多くの反発の声が聞こえるのも仕方がありません。
これらの内容をふまえると、10月13日に発表の9月米消費者物価指数(CPI)は引き続き8%前後で推移しそうです。
 
引き続き、各イベント後の大暴落はありえます。既にS&P500は25%下落していますので今後大暴落した際は買っていきたいところですね。
 
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