JPモルガン・チェースによると
「米株式市場は景況感に関する極めて明白なシグナルを発信しており、それはリセッション(景気後退)が目前に迫っているということだ」
と警鐘を鳴らしています。
アメリカおよび世界のリセッション確率は90%以上
世界およびアメリカのリセッション確率は高まっているとして各機関や著名人が報じています。
ネッド・デイビス・リサーチの確率モデルによると、現在、世界的な景気後退の可能性は 98.1% 。
これほど確率が高かったのは、2020年と2008年と2009年の世界的な金融危機の間の深刻な景気後退のときだけ。
これは、2023年にしばらくの間、深刻な世界的景気後退のリスクが高まっていることを示しています。
不況のリスクは高まっているが、米国が現在不況にあるという決定的な証拠はありません。
9/28に発表されたレポートによると、世界経済フォーラムが調査した経済学者の10人中7人が、世界的な景気後退の可能性が少なくともある程度あると考えている。
成長予測を引き下げ、インフレ調整後の賃金は今年と来年にかけて低下し続けると予想している。
食料とエネルギー価格の高騰で高い生活費が社会不安につながる可能性がある。
エコノミストの79%は、価格上昇が低所得国で社会不安を引き起こすと予想しているのに対し、高所得国では20%であると予想しています。
同行のストラテジストが考案したモデルによれば、
米金融当局が先週にタカ派姿勢を強めて以降のS&P500の6.5%急落は、92%の米リセッション確率を示唆しており、8月時点の51%から上昇した。
他の資産も同様の警告を発しており、ベースメタルの価格は今や96%のリセッション確率を反映している。8月時点では84%だった。
高インフレを踏まえれば、中央銀行が見て見ぬふりをすることはできない。成長鈍化や「中銀プット」がない状況は株式にとってあまり良くない。
相場急落や景気失速によって米金融当局が態度を変え、引き締め軌道から退くとの確信は消えてしまった。
スタンレー・ドラッケンミラー氏
(デュケーヌ・ファミリーオフィス)
2023年のリセッション(景気後退)を予想しており、その後10年にわたって市場は低迷する可能性があるとみている。
28日、ニューヨークで開かれたCNBC主催の会議で
「来年にリセッションが起きなかったら驚きだ」
「実にひどいものとなる可能性も排除しない」
来年末までの「ハードランディングが当社の中心シナリオだ」
と発言。
リセッションに至る要因として、世界で30兆ドル(約4340兆円)に達した大規模な量的緩和をあげている。
株式相場は約10年にわたって相対的に今と同様の水準で推移すると予測。
ただし、こうした環境でも稼ぐことは可能だとし、中央銀行に対する不信が強まれば、仮想通貨は恩恵を受ける可能性があるとの見方を示した。
まとめ
各金融機関や著名人が語った今後の世界、アメリカ経済についてご紹介をしました。
世界およびアメリカ経済は2023年のどこかでリセッション入りし、長期低迷が続くかもしれない。
というものでした。
リセッション(景気後退)は完全に織り込まれてきているようです。
「10年にわたって市場は低迷する可能性がある」という発言は非常にショッキングな内容です。
長期低迷だけは勘弁してもらいたいですね。
先日はイギリスが国債購入を発表し米国市場は急上昇するなど、世界中で混乱していますが、この程度で回復するレベルではないです。
FRBが強力な利上げを続ける限りは株価は上昇しません。
まさか、こんな状況でどこかの国のトップはNISAの恒久化に合わせて税率を20%から引き上げることなんてしないですよね。
アメリカで日本に投資してくれと演説する前に株買ってみたら。
いろいろと分かるかもよ。
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