インフレ対策で必要な資産運用と買ってはいけない商品

日本もインフレが続く可能性が高いですが、インフレ対策として新たな資産運用を追加する必要はあるのでしょうか?山崎元さんが回答しています。

資産運用はインフレが続いても普通でいい

ダイヤモンド オンラインさんの山崎元さんの記事はこちら

「インフレだから資産運用しないとまずい」は正しいのか?
日本にもついにインフレが到来し、「インフレ対策のための資産運用」というテーマへの注目度が高まっている。しかし、金融業界をはじめ、世間が騒ぐように、「インフレでお金が目減りしないように資産運用しないと大変だ」というのは正しいのか。

要点をまとめると。

■インフレ対策の資産運用に興味がありそうな人

「インフレ対策の資産運用」は資産が数千万円~2億円の半端なお金持ちが最も関心を持ちそうなテーマ。

なぜなら、
・数億円以上ならインフレになっても生活には余裕がある
・数百万円の場合は資産運用によるインフレ対策を考えるのは時間の無駄

■インフレ対策の資産運用は必要か

資産運用はしないよりした方が有利だから行うもの。将来にインフレになってもならなくても関係ない。

デフレであっても、リスクを取った資産運用は長期的に現預金よりも有利。

年率数十パーセントなどの将来のインフレ対策で現物の金を持つのは効率が悪すぎる。

確率的にごく小さな状況に対しては諦めることが賢い。

「半端なお金持ち」は働かずに、生活水準を落とさずに、逃げ切りが可能だというほど安全圏にいない。

株式のようなリスク資産のリターンはインフレに対して調整されるはずなので、ある程度の期間をならすと、リスク資産への投資は十分有効。

資産運用のやり方は、将来がインフレ的であろうとなかろうと同じでいい。それ以上に投資家にできることはない。

■インフレと資産価格

株式の将来のリターンはインフレ率を反映して変化しているのでインフレ対策としては何もしなくてもいい。

インフレ前半に株価は上昇しインフレ後半に株価は下落しやすいが、リスク資産を増減させるような調整はうまくいかない。

なぜなら、株価の大きな変化要因は「予想しなかった出来事」なので、調節をうまくやるためには、市場参加者よりも優れた予想力を持っている必要がある。

投資家は長期的にはインフレの影響はリスク資産のリターンに反映するだろうと期待して、リスク資産を自分にとって適当な金額だけ持ち続ける以外にできることがない。

インフレが続いても資産運用は普通通りでいい。

全世界株式のインデックスファンドを、個人が負担できるリスクに応じて売り買いしないで「じっと持っている」運用をお勧めする。

■買ってはいけない7つの商品

1.金、商品への投資
予想以上のインフレがくるという小さな確率に賭けるには非効率

2.FX
投資ではなく投機

3.外貨預金・外債・外貨建て保険
100%NGの商品。円安は続くと判断しても大丈夫?より効率のよい商品はある。

4.株式ファンド
テーマ型のファンドは手数料が高く分散に偏りがある

5.不動産
インフレ対策とあおられて過大な投資と借り入れを行わないように注意

6.現物ファンド
ワイン、ウイスキー、アートなどの現物に投資するファンドは要注意。ファンドの仕組み自体に問題がある場合が多い。

7.仕組み債
100%NGの商品。

まとめ

山崎元さんが語る「インフレ対策で必要な資産運用と買ってはいけない商品」についてご説明をしました。

・インフレの影響は長期的にリスク資産のリターンに反映するとして、自分にとって適当なリスク資産を持ち続ける

・全世界株式のインデックスファンドをじっと持つ運用をする

 
いつも通り、いやいつも以上に辛口でした。^^
2億円の資産額を「半端なお金持ち」、「働かずに、生活水準を落とさずに、逃げ切りが可能だというほど安全圏にいない」と言われると「何も言えねぇ」。
超富裕層しか認めていない感じです。富裕層は、全人口の2.6%(超富裕層は0.2%)なのですが…
しかし、言われていることは分かります。資産2億円で年率4%の運用益があるとしても、税金の20%を引かれると年640万円、月53万円です。
家族構成、生活水準などにもよりますが、「インフレなんて関係ねー」という生活はできそうもありません。
記事の内容についてはほぼ同意します。私も投資に関してはインフレだから何か新しいことを始めるということは何もありません。
というか、株式は万能ではありませんがある程度、インフレ対策になることは理解しているので大丈夫じゃない?程度にしか考えていません。ヤバくなったらその時に対策を考えます。
 
買ってはいけない商品の「1.金、商品への投資」の商品はたぶんコモディティのことを言っていると思われます。
コモディティは短期取引でする投機的な要素が強いというイメージがあります。
金については、バフェットさんに学んでいるので、何も生み出さない資産として”現時点では”保有していません。
一点、意図が分からなかったのが、下記の赤字の買いの箇所です。
全世界株式のインデックスファンドを、個人が負担できるリスクに応じて売り買いしないで「じっと持っている」運用をお勧めする。
インデックス投資であってもインフレ時の株高では買ってはいけない、何もしないと文面からは受け取れましたが、
もし、そうであればこれは相場を見極める目が必要になるので難易度が高いです。
一般的な方であれば、何も考えずに積み立てを続けて問題ありません。
 
ともに今までどおり、淡々と投資を継続していきましょう。
 

 

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