個人投資家に債券投資が必要ない理由と買ってはいけない債券、買ってもいい債券についてご説明します。
債券投資は個人投資家がするだけの魅力はない
トウシルさん。山崎元さんの債券投資に対する考え方はこちら。
要点をまとめると。
米国の企業年金の運用では、伝統的に株式6割、債券4割の「6:4」、あるいは株式債券半々のアセットアロケーションがポピュラー。
株式の不調を債券ポートフォリオの好調が埋め合わせするような相関関係が期待できるとするもの。
ただし、アセットクラスとしての株式と債券との間の相関関係(リターンの相関係数で計測する)はそれほど安定したものではなく、時期によっては相関係数がプラスになることもある。
個人投資家が是非真似すべきだというほどの魅力は感じない。
国債以外の債券の取引は流動性が無く、事実上、プロ投資家と証券会社の相対取引になっている。個人が安心して投資できるのは国債だけ。
個人向け国債変動金利型10年満期
個人が「どうしても減らしたくないお金」を運用する場合に有力な手段。
・変動金利型なので金利上昇リスクに強い
・一年以上持つと元本割れしない
ハイイールド債
株式に性質が近くリスクは高い。十分に理解をして運用できるのであればアセットアロケーションに加えてもいいかもしれない。
社債
プロの投資家が買わない社債が個人向け社債として販売されている。よって、個人に売られている社債は魅力的な投資対象ではない。
外国債券
業者間の店頭市場で取引され、本当の市場価格が幾らなのか、個人投資家からは見えない。よって債券価格で実質的な手数料を大きく抜かれる可能性は小さくない。
売買でも大きな手数料がかかることがある。
セールスされる外国債券は「手数料の塊」なので個人投資家は関わらない方がいい。
仕組み債
販売額の数パーセントにも及ぶ実質手数料がある劣悪商品。個人向けの仕組み債販売を金融庁が全面的に禁止すべき。
個人の資産運用には債券投資は必要ない。
1.個人が安心して投資できる対象が主に国債しかない
2.国債にはリスクプレミアム的なリターンが期待しにくい
3.個人の資産配分ではリスクを薄める必要性が乏しい
まとめ
山崎元さんが語る個人投資家に債券投資が必要ない理由と買ってはいけない債券、買ってもいい債券についてご紹介をしました。
債券投資というよりは、現金に近い性質のもので金利リスクにも対応している。
商品内容についてはこちらで詳しく解説しています。
ハイイールド債
リスクが大きい代わりにリターンもある商品なので、”使いこなせる腕に自信がある投資家”であれば買ってもいいかも。
債券の考え方としては、山崎元さんとほぼ同じです。今まで自分のリスク許容度的にも債券投資の必要性を感じてきませんでした。今後もしばらくは変わることはなさそうです。
しかし、今後、債券投資でリターンが見込めるスキルがついた(つけたい)と自分で思えば投資する可能性は大いにありますし、リスク許容度が下がったと思えばポートフォリオに債券を入れるかもしれません。
“債券投資”とは言えないと思っていますが、実際に「外貨建てMMF」と「米国2年債ETF」を最近、購入しています。そして、今後もいろいろと試そうとしています。
ただし、この投資についても為替リスクを取る考えはなく、保有しているドルで購入しています。ドルに戻す予定で、米国株購入の待機資金を”米国が利上げ政策を行っている状況”で短中期で運用するという考えです。
自分の中では、現金とほぼ同等の認識で必要になればすぐに現金化(ドル)します。
頭が凝り固まらないよう、新しいことをしてみたという程度でリターンは求めていません。今後の投資の”何か”に繋がればいいですけどね。
今回、この記事を読まれた方は債券投資は必要なのか一度、自分の頭で考える機会にしてみてはいかがでしょうか。
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