個人投資家 2年ぶりのペースで株式を売却 本格的な下落相場の始まりか

米国のETF市場で株式押し目買いの動きがついに消えました。

個人投資家 2年ぶりのペースで株式を売却

ブルームバーグの調査内容です。

S&P500が今年5%以上、反発した3回ともにETFに数十億ドルの資金が流入してきた。
しかし、S&P500は24日、今年の安値からの上昇率が6%を超えたが、株式ファンドから約100億ドル(約1兆3600億円)が流出した。
本格的な売りが再開し、S&P500は28日の取引で更に2%下落した。

ヘッジファンドはここ2週間で、株式のリスク資産を2009年以来の低水準に縮小した。
一方の個人投資家は長期間続けてきた強気のスタンスを断念し、約2年ぶりのペースで株式を売却している。

1回目の反発
上昇率 6.08%
流入 55億ドル
2回目の反発
上昇率 11.05%
流入 420億ドル
3回目の反発
上昇率 7.08%
流入 300億ドル
4回目(6/24)の反発
上昇率 6.68%
流出 100億ドル
 

押し目買いは良い戦略

CIBCプライベート・ウェルス・マネジメントのデービッド・ドナベディアン最高投資責任者(CIO)は

「押し目買いは金融当局が緩和と市場への流動性供給を進めている局面では良い戦略だ」とした上で、

「当局が引き締めモードにある際には、相場上昇時に売るのがより良い取引戦略だ。今回の弱気相場が底入れしたとは思わない」と語った。

 

まとめ

個人投資家が2年ぶりのペースで株式を売却し始めていること。についてご紹介しました。

「いよいよ、本格的な下げ相場が始まるぞ!」といったところでしょうか。

 

長期にダラダラ下げ続けるような相場は精神的にキツイですが、コロナショックのように短期で下落、上昇をする相場は、過去を見ても特殊なケースです。

以前、ご紹介したように2000年からの下げ相場だけでも底までに長いと2年、回復までに3年以上かかっています。

米国株はリセッションを十分に織り込んでいない 今後もう一段下がる
ブルームバーグの調査では、今後の株価は更に下がるとしています。

 

下げ相場では弾切れにならないよう資金計画が最も重要です。

メンタルを強く持ち、しっかりとシートベルトをした上で下りのジェットコースターに乗っていきましょう。

 

個人投資家 弱気相場で2020年以来の大規模売却が始まった
ブルームバーグは「個人投資家がついに弱気相場に屈し、約2年ぶりの速いペースで株式を手放している。」としています。
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