S&P500は10月に底を打つとアメリカの有名な億万長者が語っています。
S&P500は10月に底を打つ
アメリカの証券会社Interactive Brokersの創業者、会長である有名な億万長者、トーマス・ピタフィ氏(Thomas Peterffy)はS&P500は10月頃に底を打つとし、以下の内容を語っています。
・いずれ物価の上昇は株価に追いつき、株価は長い強気相場に入る
・今は企業を研究し、株式の保有を増やす絶好の機会
・特定のセクターや業種に投資するよりも、自社の競争力強化に投資し、市場シェアを伸ばしている企業に投資するべき
・ビットコインが無価値になるか非合法化される可能性は非常に高い
・ビットコインの価値が高騰する可能性を信じ保有し続けており、価格が1万2000ドルまで下落すれば、追加購入する
Forbes
インフレは長期化する
7月の米消費者物価指数(CPI)は前年同月比8.5%と6月の9.1%とから鈍化したものの、高止まりが続き、以下の項目ではまだ上昇が続いています。
・食品コストは前年同月比で10.9%上昇
ピタフィ氏は「インフレは今後数ヶ月ではなく、数年続く」とし理由について語っています。
インフレが長期化する理由
1.数十年にわたる米国の慢性的な財政赤字
2.グローバリゼーションの逆回転により生じているサプライチェーンの混乱
3.熟練労働者の不足とオートメーションの進展
4.企業がESG(環境、社会、ガバナンス)目標を自ら課すことによる生産コストの増加
5.インフレを抑制するはずの金利上昇が、逆説的にインフレを長期化させる
・FRB(連邦準備制度理事会)が金利を上げることで、国債費が増加する。これは悪循環で、ゆくゆくは借金が爆発的に増える
・1980年代にポール・ボルカーFRB議長が金利を2桁まで上げてインフレを退治したものの、深刻な不況を招いたような事態には至らない
・FRBは“インフレ退治のためなら何でもする”と言っているが実行するとは思えない
・FRBは経済を破壊することや、債務の爆発的な増加を恐れている
・FRBが基準金利を4%前後におさえ、その結果として今後数年はインフレ率が6%程度で推移しスタグフレーションが当面続く
Forbes
まとめ
有名な億万長者のトーマス・ピタフィ氏が語った米株式市場の未来予想うについてご紹介をしました。
「金利上昇が、インフレを長期化させる」なんてことがあるのですね。
FRBは極端な利上げでインフレを退治したいが経済破綻を恐れて、ゆるくしか政策を実行できない。ということでしょうか。
確かに、FRBの今までの行動をみると利上げ開始時期が遅れ、後手後手になっているのは「アメリカ経済の景気後退を招くのが怖かった」からかもしれません。
インフレについては、ピタフィ氏の予想が当たらないことを願いますが、株価は早く底を打ってもらいたいものです。
インフレが長引くと語っている方が他にもいます…
私達がすべきインフレ対策です。
S&P500が3000ポイントまで下がると言っている方が他にもいます…
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