サマーズ元米財務長官はFRBの政策ミスによりインフレをより制御できなくなり長期化する可能性があると警告しています。
米国経済はいまだ過熱気味
米国経済は8月10日に発表される7月の米消費者物価指数(CPI)はガソリンの値下がりを主な要因として
インフレ率は鈍化する見通しで、景気減速の兆候も出てきている状況です。
サマーズ氏はブルームバーグのテレビ番組でこれらの状況をふまえて以下のように語っています。
「ノンコアインフレの面でいくつかの良いニュースが出てくるということを私は心配している」
「状況は制御できていると米連邦準備制度が考える」恐れがある。
米経済はなおも「過熱」気味である。
7月雇用者数の大幅な増加は「持続的なインフレ、あるいは物価上昇の加速」を意味している。
インフレ抑制の政策が十分でない
ニクソン式インフレ
ニクソン政権下でのコアインフレ率上昇の推移
■米国個人消費支出 コア価格指数 前年同月比
「こうした数字の全てが過熱しているということを物語っており、まだ制御されておらず、なお制御への軌道にも乗っていない」
「私の懸念はむしろ増した」
「抑制に向けた行動が十分でなく、インフレを長続きさせた1970年代のような状況になる」危険性もある。
まとめ
元財務長官サマーズ氏のインタビューについてご紹介をしました。
「FRBが目先の消費者物価の鈍化に惑わされて利上げを怠ると長期間インフレが続く可能性があるので政策を誤るな」
ということでしょう。
「長期間のインフレ」は誰もが勘弁してもらいたいですね。
そもそもインフレ率がここまで上がっているのはFRBがミスったからなのですが、、
8月10日に発表される7月の米消費者物価指数(CPI)は本当に鈍化するのでしょうか?
年内のCPIは上がり続ける。なんて話もあります。
FRBは利上げペースを緩めるなんて話もありますが、特にCPIが更に上がれば前回と同じ0.75%なんじゃないですかね。知らんけど。。
市場は異常な楽観ムードに思えます。
Fear & Greed Indexはいつの間にか50のNEUTRALですから。
CPIが上がっても下がっても明日の株価は動きそうです。
私はまだまだ警戒モードです。
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