FRBパウエル議長 過去最速の利上げでソフトランディングは難しいと発言

FRBのパウエル議長はインフレを抑えるため過去最速ペースでの利上げをする必要があるため、経済をソフトランディングさせるのは難しいと語っています。

https://www.cnbc.com/2022/05/12/powell-says-he-cant-guarantee-a-soft-landing-as-the-fed-looks-to-control-inflation.html

FRBパウエル議長 過去最速の利上げでソフトランディングは難しいと発言

パウエル氏はインタビューの中で景気後退をさせないための経済のソフトランディングは難しいと以下のように話しています。

「ソフトランディングとは、労働市場を堅調に保ちながら、インフレ率を2%戻すことです。いくつからの理由から今それを達成するのは非常に難しい。」

タイトな労働市場が賃金を押し上げているため、積極的な政策引き締めの後に起きることが多い景気後退を回避することが課題になるだろうと述べた。

「だから、それは挑戦的で、簡単なことではないだろう。ここでは誰も簡単だとは思っていない。」

「それでも、そこに到達するための道筋は…あると思う。」

「我々の目標はもちろん景気を後退させることなく、あるいは労働市場がかなり堅調なまま、インフレ率を2%に戻すことだ。」

「それが我々の目指すところです。しかし、本当にできないことは、物価の安定を回復できないことだと思います。物価の安定なくして経済は機能しません。誰の為にも機能しないのです。」

 

政策失敗により景気後退入りか

パウエル氏はインフレが進んでいるにもかかわらず、FRBが利上げを遅らせ、国債買い入れプログラムを停止したことについて批判をされています。

さらに、先週の会合後の記者会見では、0.75%の利上げなど、より積極的な措置が見送られたと解釈される発言をしています。

FRBの利上げ
・先週、3月の0.25%に続き0.5%の利上げを承認
・6月には0.5%の利上げを予想
・年末まで基準金利の引き上げを継続すると予想

 

パウエル氏はインタビューで利上げのタイミングに関して以下のように話しています。

もっと早く行動していれば
「どれほどの違いがあったかはわからない。」
「我々はできる限りのことをした。」

「今、われわれは状況がはっきり見えており、物価の安定を取り戻すために手段を講じる決意だ。」

 

まとめ

パウエル氏の弱気な「ソフトランディングは難しい」発言についてご紹介しました。

FRBの政策失敗により最速のペースで利上げすることになってしまった為、景気後退目前になっているというのは明白ですね。

多くの市場関係者や経営者が景気後退入りすると予想しています。

不況に備えるポートフォリオの作り方
最新のCNBCの調査では、中小企業経営者の10人に8人が今年リセッション(不況)になると予想しているそうです。

 

私達、個人投資家は景気後退することを前提として、長期的な視点でコツコツと投資を続けていくのみです。

 

 

FRBの政策失敗により米国株が暴落する
ジェレミー・シーゲル氏は今後の米国市場について「調整が起きる可能性がある」と警告しています。
景気後退はFRBのインフレ対応次第
18日のダウはFRBのFOMC(米連邦公開市場委員会)を無事に通過したことで5日続伸し週間では5.5%高となり昨年、11月以来の上昇幅になりました。

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