FRBのパウエル議長はインフレを抑えるため過去最速ペースでの利上げをする必要があるため、経済をソフトランディングさせるのは難しいと語っています。
FRBパウエル議長 過去最速の利上げでソフトランディングは難しいと発言
パウエル氏はインタビューの中で景気後退をさせないための経済のソフトランディングは難しいと以下のように話しています。
「ソフトランディングとは、労働市場を堅調に保ちながら、インフレ率を2%戻すことです。いくつからの理由から今それを達成するのは非常に難しい。」
タイトな労働市場が賃金を押し上げているため、積極的な政策引き締めの後に起きることが多い景気後退を回避することが課題になるだろうと述べた。
「だから、それは挑戦的で、簡単なことではないだろう。ここでは誰も簡単だとは思っていない。」
「それでも、そこに到達するための道筋は…あると思う。」
「我々の目標はもちろん景気を後退させることなく、あるいは労働市場がかなり堅調なまま、インフレ率を2%に戻すことだ。」
「それが我々の目指すところです。しかし、本当にできないことは、物価の安定を回復できないことだと思います。物価の安定なくして経済は機能しません。誰の為にも機能しないのです。」
政策失敗により景気後退入りか
パウエル氏はインフレが進んでいるにもかかわらず、FRBが利上げを遅らせ、国債買い入れプログラムを停止したことについて批判をされています。
さらに、先週の会合後の記者会見では、0.75%の利上げなど、より積極的な措置が見送られたと解釈される発言をしています。
・先週、3月の0.25%に続き0.5%の利上げを承認
・6月には0.5%の利上げを予想
・年末まで基準金利の引き上げを継続すると予想
パウエル氏はインタビューで利上げのタイミングに関して以下のように話しています。
もっと早く行動していれば
「どれほどの違いがあったかはわからない。」
「我々はできる限りのことをした。」「今、われわれは状況がはっきり見えており、物価の安定を取り戻すために手段を講じる決意だ。」
まとめ
パウエル氏の弱気な「ソフトランディングは難しい」発言についてご紹介しました。
FRBの政策失敗により最速のペースで利上げすることになってしまった為、景気後退目前になっているというのは明白ですね。
多くの市場関係者や経営者が景気後退入りすると予想しています。
私達、個人投資家は景気後退することを前提として、長期的な視点でコツコツと投資を続けていくのみです。
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