ジェレミー・シーゲル氏は今後の米国市場について「調整が起きる可能性がある」と警告しています。
いつ調整がきても大丈夫なようにリスク管理をしておきましょう。
シーゲル氏は有名な「株式投資の未来」の著者で現在はペンシルバニア大学ウォートンでファイナンスの教授をされているようです。
私はこの本に少なからず影響を受けたので、まだ読まれていない方は読まれることをおすすめします。
FRBが金融縮小にカジをきると調整が起こる
シーゲル氏はCNBCのインタビューで10月の消費者物価指数が30年ぶりに6.2%に上昇を記録したことについて、FRBのインフレ防止策が大きく遅れていると批判しています。
最近、他からもパウエル議長が政策に失敗したという声が多く聞こえてくるようになりました。
シーゲル氏の発言をざっと要約すると以下の内容となります。
真実は12/14-15に開催されるFRBの政策会議で起きると推測する。
・株式は保有すべきだが、割高のハイテク銘柄には逆風が吹く。
・調整が起きても早く回復し2022年には配当株や金融株が上昇するとみている。
彼のより詳細な説明は以下の内容になります。
FRBはいまだに量的緩和を行なっている。
FRBが物価上昇を抑制する為に、より積極的なアプローチを示唆すれば調整が起こる可能性がある。
真実の瞬間は、12月14日から12月15日に開催されるFRBの政策会議で起こるだろうと推測している。
私はまだ株への投資をしている。
なぜなら、債券はどんどん悪くなり、現金は6%を超えるインフレで消えていくからです。インフレ率は更に上昇すると思います。物価上昇は数年に渡って続き、累積インフレ率は20-25%に達すると予想している。
このシナリオでは株式に多少の変動があったとしても実物資産を保有したいと思わなければいけない。
株式は実物資産であり、長期的に価値を維持することができる。
しかし、それは企業による。
最高値を更新しているハイテク株には逆風が吹く。
もし金利が上昇すれば、将来のキャッシュフローを割り引いた超高価格帯の株式は影響を受ける。
成長株が記録的な強さを示しているのは、デルタの分散懸念と国債利回りの低下によるもの。
Covid-19の急上昇は、多くの人がブースターを接種すると収まるだろう。
これが、貿易再開を止めている。バリュー株は非常に安くなっている。
もしFRB政策変更による調整があったと仮定した場合、
ウォール街がそのショックをかなり早く乗り越え、2022年には配当株や金融株を保有したいという新たな欲求が生まれると見ている。
最近、金融機関は金利の低下で売られている。彼らは戻ってくる可能性がある。
まとめ
シーゲルお爺ちゃんが言っていることを全て信じる必要はないですが、彼の発言は正当な内容なので頭の片隅には置いておき、いつ調整や暴落がきても大丈夫なようにリスク管理をしておきましょう。
バイデン大統領はFRB議長について、トランプが任命し政策を失敗しているパウエル氏を変えたいところではあるが金融縮小を急ぐ中、
よりハト派であるブレイナード氏に変えることはできずにパウエル議長が続投する。というのが大方の予想のようです。
少なくとも年内までは上昇相場が続くと見ていましたが、予想以上のインフレ拡大により相場がザワついてきました。
米国のインフレ上昇では給料も上がっていきますが、既に起きている日本の微増のインフレでは給料が上がらないので相対的な所得者のダメージは日本の方が大きいようです。。。
だからこそ、インフレに打ち勝つ株式投資をするのです。
2018年のように年末クリスマスに暴落という相場にならないことを願います。
コツコツと資産を積み上げていきましょう!
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