2023年から新NISAが始まりますが、成長投資枠でアクティブ型の投資信託に投資することは必要なのでしょうか。アクティブ型投資信託について解説をします。
アクティブ型投資信託の不都合な真実
日経新聞さんのアクティブ型投資信託に関する記事はこちら。
アクティブ型投資信託、3つの「不都合な真実」知って活用 編集委員 田村正之 - 日本経済新聞
運用担当者の腕で銘柄や売買のタイミングを選び、市場平均に勝つことを目指すアクティブ(積極運用)型投資信託。2024年から少額投資非課税制度(NISA)が大幅拡充されることもあって、投資対象として注目を集めている。 もちろんアクティブ型は成功...
まとめると。
■アクティブ型投資信託の不都合な真実
1.長期では日本、米国、新興国ともに、アクティブ型の7〜9割が市場平均(指数)に負ける傾向がある
2.過去の成績は必ずしも将来の成績を保証しない
■結論
まとめ
アクティブ型投資信託という商品についてご説明をしました。
新NISAの成長投資枠などでアクティブ型投資信託に投資する必要性の結論は「不要」です。
理由としては、下記になります。
・アクティブファンドの7~9割が市場平均に負けている(コストが高い)
・一時的に市場平均に勝っていても長期では負ける可能性が非常に高い
・ファンドマネージャーなど属人的な要素が多い為、ファンドの選択が非常に困難でマネージャー変更などのリスクが高い
・ファンドの運用のチェックに手間がかかる
「保有するリスクが高く、そもそも選択することができない」ということです。
そのアクティブファンドが優秀だったかどうかは別として、最近のニュースでもセゾン投信の中野さんの解任や
セゾン投信中野晴啓会長退任へ 親会社と経営方針巡り対立か - 日本経済新聞
セゾン投信は1日、創業者の中野晴啓会長が退任する人事を5月31日の取締役会で決めたと明らかにした。6月28日の株主総会で正式決定する。セゾン投信は大手証券や銀行に属さない資産運用会社として顧客を開拓してきた。中野氏は経営方針を巡り、親会社の...
ひふみ投信の運用責任者を藤野さんから他者に変更したことによる成績不振など責任者が交代することはよくあります。
レオスの藤野氏が運用責任者に復帰、ひふみ投信マザーファンド不振で
「ひふみ投信」を運用するレオス・キャピタルワークスは23日、創業者で最高投資責任者(CIO)の藤野英人氏が同投信マザーファンドのファンドマネジャーに復帰すると発表した。ことし4月に同職を離れたが、運用成績が振るわず、藤野氏が運用現場により近...
ファンドマネージャーは基本的にサラリーマンであることも多いので人事変更は当然と言えば当然です。
そんなものに、投資家は振り回されたくないですし、予想することももちろんできません。
これだけのリスクを抱えて、投資する意味はゼロです。
最近、「日本のアクティブファンドの勝率は海外と比較して高い」というニュースも見かけましたが、結論は変わりません。
アクティブ投資信託、日本が「勝率」最高 株高で資金流入 - 日本経済新聞
アクティブファンドの「勝率」は、日本が1番高い――。金融庁がこの春に公表した「資産運用業高度化プログレスレポート」でこんな結果が紹介され、にわかに話題となっている。イボットソン・アソシエイツ・ジャパンのデータを基に金融庁が作成した資料による...
10年間の運用成績がベンチマークの株価指数を上回ったアクティブ型の大型株投資信託の割合は33.3%。米国(13.4%)や欧州(21.3%)を上回る。5年では35.8%、3年では48.5%とさらにその割合は高いという。
数十年間、インデックスを上回るリターンを出せるアクティブ型投資信託を選択できる人以外は、
新NISAの成長投資枠でアクティブファンドを勧められたとしてもインデックスファンドに投資することをおすすめします。
アクティブファンドはインデックスファンドに勝てない 96.4%は市場平均を下回る
ウェルス アドバイザーは市場平均を上回ったアクティブファンド(インデックスを超えるリターンを目指すファンド)がどのぐらいの割合だったのかデータを公開しています。
投資信託のリターン比較に使われているベンチマークは必ず確認
投資信託の運用成績をS&P500や日経平均などのインデックスと比較しているグラフをよく見かけますが"正しいベンチマーク"で比較しているか確認をしていますか?
2014年の「新NISA」を使った資産形成に乗り遅れたくない投資家が今すべきこと
2014年から「新NISA」が始まりますが、投資家が今すべきことについて山崎元さんが語っています。
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