「好きな仕事で生涯現役」には経済的自立が必要

「好きな仕事」で生涯現役で働くのが理想だと考えている方もいると思いますが、この働き方は「経済的自立」をしないと実現することはできません。

「好きな仕事で生涯現役」には経済的自立が必要

よい記事がありましたので、ご紹介します。

日経新聞さんの記事はこちら

生涯現役、定年後は「好き」を仕事に 人生100年こわくない・投資力を磨こう(岩崎日出俊) - 日本経済新聞
日本では「働ける限りずっと働いていたい」という人が多い。内閣府が60歳以上の男女3000人を対象に調査したところ、25%の人が75歳を超えても働いていたいと答えた。更に調査対象者を60歳以上で収入がある仕事をしている人に絞り込むと、44%が...

要点をまとめると。

■若年層と高齢層の考え方の違い

若年層
・FIRE(経済的な自立による早期リタイア)を目指す人もいる
・労働は自分の時間を奪うもの

高齢層(60歳以上)
・生涯現役を望む人が多い
・仕事を収入が得られるだけでなく、健康など他のメリットも享受できる

■高齢層(60歳以上)が仕事をしている理由

収入が欲しいから 45%
働くのは体に良いから、老化を防ぐから 24%
仕事が面白い、能力を生かせる 22%
その他 9%

■資産が多い働いている高齢者の言葉

・温泉やゴルフはたまの休みに行くから楽しいんだ。毎日行っていたら飽きる

・働いている方が健康でいられる。学生時代の同窓会に出席しても級友から若いと言われる

■データ

・65歳以上の高齢者の有業率が全国1位の長野県の健康寿命は男性(81.4歳)、女性(85.1歳)ともに全国1位

・65歳以上の就業率が高い地域ほど1人当たりの医療・介護費が低い(健康寿命が長い)

・カリフォルニア大学バークレー校のマウスの実験により、適度なストレスは注意深さを引き出し、行動・認知能力のパフォーマンスを引き上げることを発見

■生涯現役で働くことは甘くない

65歳で大手企業を定年退職したAさん
ハローワークで高齢者に求職があるのは頭文字Kの仕事ばかり。警備、(マンションの)管理人、片付け、交通整理など。
希望する職種を見つけられなかった。

・75歳を過ぎた人を雇ってくれる企業があるだろうか。しかも、その仕事が過度なストレスにはならずに、適度なストレスで済むという、そんな虫の良い話があるだろうか。

・生涯現役を希望するのであれば、ハローワークによる斡旋(あっせん)には期待できない

・現在勤務している企業に期待しても75歳を超えても働きたいというニーズには応えられない

・サラリーマンでは好きなことを仕事にすることはできない

■生涯現役で働くには

・自分で道を切り開くしかない

・ソニーを創業した井深大氏、
「人生でいちばんの幸福は、仕事と趣味が一致すること」

・スティーブ・ジョブズ氏
「仕事は人生の大部分を占める。満足する唯一の方法は、自分の行っていることが素晴らしい仕事だと思えること。つまり好きなことを仕事にすることだ」

・60歳なり65歳以降は、今までとは違って、好きを優先させて仕事を選んでもいい

・必要あれば学び直しで自分の能力を開発してから、新しい分野に挑んでもいい

まとめ

「生涯現役」、「好きを仕事に」というテーマの記事についてご紹介をしました。

これを実現するために必要な結論です。

働かなくても大丈夫な資産を持った上で、必要であれば学び、自分で道を切り開く
 
「生涯現役」という言葉はFIREとは真逆のことのように思えるかもしれませんが、おおいにつながっています。
資産がある方の言葉、「温泉やゴルフは毎日行っていたら飽きる」、「働いている方が健康でいられる」という言葉によく表れています。
しかし、資産を持っているからこそ、このような言葉が出てくるのであって、高齢になって働いている理由が「収入が欲しいから」と回答した方は辛い生活であろうことは容易に想像できます。
このような方が60歳以上の半数もいるということです。
そのような生活をしたくない方は、まずはFIRE(経済的自立)をすることで雇われて「働かなければならない」のではなく「雇われずに好きなことをして働ける」という選択肢を持つことです。
この記事内には投資という言葉は一言も出てきませんが、記事名の「生涯現役、定年後は「好き」を仕事に-人生100年こわくない・投資力を磨こう」とはそのようなことも意味しているのでしょう。
FIREを目指す理由については、何でも構いませんが「生涯現役」、「好きを仕事に」ということも考えつつ、FIREを目指した方がFIRE後の人生をより幸せに過ごすことができます。
記事内で一点だけ、考えが違ったのはこの箇所です。
60歳なり65歳以降は、今までとは違って、好きを優先させて仕事を選んでもいいはずだ。
若い時に好きと思えることがあるのであれば、高齢になるまでわざわさ待たなくてもいいです。私自身、若い頃に失敗を恐れず、より多くのことにチャレンジをすればよかったと考えています。
 
結論については、「身もフタもない」と思うかもしれませんが、これが正論です。
FIREも「自分で考え、自分で道を切り開いている」ということです。
 
「好きな仕事で生涯現役で働ける」が一番、幸福度が高くなる可能性がある選択ではないでしょうか。
 
ともに、自分の人生は自分で切り開いていきましょうね。
 
記事の内容と考え方がほぼ同じです。
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