新興国の中で最も注目され株価が上昇しているのがインドです。インドの現状と今後について解説します。
インド株式は5年、10年という投資で良い結果が得られる
WEALTH ADVISOR さんの記事はこちら。
まとめると。
アジェイ・ティアギ氏。
インドで最も長い運用経験を持つUTIアセットマネジメントのヘッド・オブ・エクイティで「SBI・UTIインドファンド」の運用責任者。
■2023年の年初から運用のプラス、マイナスに影響をした代表的な銘柄やセクターやその理由
プラス要因
ITサービスとヘルスケア。
ITサービス産業は、米国のようなイノベーティブなことを仕掛けていくようなところではなく、確立された技術等を実践に役立つ形で広く普及させるという分野に力がある。
ヘルスケア分野は、国内で医療関係の支出が伸びている。また、製薬会社が中国製造拠点を中国以外に移そうという動きによって、インドにも拠点を設けるなどの恩恵を受けている。
マイナス要因
消費サービスとインフラ投資関連。
インフラ投資関連は政策や景気に業績が左右されやすい。ここ数年間は、過去平均を上回る予算が計上されてインフラ投資が活発に行われたため、インフラ投資関連の株価は大きく上がったが、勢いは長続きしない。
■株価は割高になっていないか
インド株式市場は5年間ほど上昇を続け、バリュエーション(株価評価水準)は過去10年平均を上回る水準にまで上がっている。
市場全体がオーバーバリューの状態にないが、一部のセグメントにはかなり割高感がある。
急速に値上がりした中小型株とインフラ関連株は割高な割高な水準にある。
■UTIの見通しとインド株式市場は2024年も堅調に推移するか
IMFの成長率予測で、インドは2024年の成長率が6.3%と主要国が1~2%程度の低成長が予想される中で抜きん出た成長率になっている。
インフレ率も落ち着いてきているため、株式への投資環境としては良い状況が続くが、一部のセグメントには割高な水準に買い上げられた銘柄がある。
2024年の年初から数カ月にわたって株価は高止まるのではないかとみている。
■インドの総選挙(2024年4-5月)の結果は株式市場に影響するか
モディ政権が継続すれば高成長が継続する。モディ政権が継続しなくてもインド経済が変調するような心配はない。
■欧米が景気後退になるような局面でもインドの経済は大丈夫か
先進国経済がリセッション入りしたとしても、インド経済が受ける影響は限定的で大きく崩れることはない。
なぜなら、経済構造が輸出依存ではなく、中間層の成長による力強い内需経済の成長がインド経済の力強さのベースだから。
リスクとしては、原油価格の高騰と中国との紛争発展。
これから5年、10年という投資を考えるのであれば、インド株式をポートフォリオに加えると良い結果が得られる。
まとめ
インド株の現状と今後について、ファンド運用者の解説についてご紹介をしました。
・5年、10年という投資を考えるのであれば、インド株式をポートフォリオに加えると良い結果が得られる
SMTAMインド株式インデックス・オープン
信託報酬率:0.308%
インデックス:Nifty50指数
eMAXIS インド株式インデックス
信託報酬率:0.44%
インデックス:Nifty50指数
au-auAM Nifty50インド株ファンド
信託報酬率:0.4675%
インデックス:Nifty50指数
iFree NEXT インド株インデックス
信託報酬率:0.473%
インデックス:Nifty50指数
SBI・iシェアーズ・インド株式インデックス・ファンド
信託報酬率:0.4638%
インデックス:S&P BSE SENSEX インデックス(30銘柄)
1678 NEXT FUNDS インド株式指数・Nifty 50連動型上場投信
信託報酬率 0.95%(税込)/年
EPI ウィズダムツリー インド株収益ファンド インド高配当
信託報酬率 0.83%(税込)/年
GLIN ヴァンエック インド成長型 ETF インド小型株
信託報酬率 0.73%(税込)/年
コメント