eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) 1日で1000億円超の資金流入

eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」の1月9日の資金流入額が1000億円を超えました。純資産額上位のアクティブファンドとインデックスファンドを比較してみました。

オルカン、1日で12月と同程度の1000億円超の資金流入

日経新聞さん の記事はこちら

三菱UFJ系の投資信託「オルカン」、1日で1000億円超流入 - 日本経済新聞
三菱UFJアセットマネジメントが運用する投資信託「eMAXIS(イーマクシス)Slim 全世界株式(オール・カントリー)」(オルカン)の9日の資金流入額が1000億円を超えたようだ。2023年12月の推計の月間流入額(1088億円)と同程度...

(オルカン)の9日の資金流入額が1000億円を超えたようだ。2023年12月の推計の月間流入額(1088億円)と同程度の資金が流入した。

9日の流入額は推計で1013億円だった。日次の流入額が1000億円を超えるのは18年10月の設定以来初めてという。

オルカンは業界最低水準の手数料で個人投資家からの人気を集めており、純資産残高は約2兆円に迫る。

2023年12月末時点で一兆円を超えた投資信託は7本になりました。

23年12月末の投信残高、1兆円ファンドが7本に - 日本経済新聞
国内公募の追加型株式投資信託(上場投資信託=ETF=を除く)では、2023年12月末時点で純資産総額(残高)が1兆円を超えるファンドが前月末の6本から7本に増えた。QUICKの月末のデータでさかのぼれる00年以降で最も多い。新たに1兆円超の...

新たに1兆円超のファンドに加わったのは、残高順位を7位から6位に上げた「インベスコ 世界厳選株式オープン<為替ヘッジなし>(毎月決算型)<愛称:世界のベスト>」。

首位の「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」の残高は2兆9987億円と、前月末から1209億円を積み増した。

3位の「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」の残高は、前月末より1351億円多い1兆8205億円だった。12月は推計で1088億円の資金が流入し、残高を押し上げた。増加額、資金流入額とも全ファンドの中で最大だった。

残高を大きく減らしたのは、8位の「ピクテ・グローバル・インカム株式ファンド(毎月分配型)」で、前月末より516億円少ない9194億円だった。

1.eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
2.アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投資Dコース 毎月分配型
3.eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
4.SBI・V・S&P500インデックス・ファンド
5.楽天・全米株式インデックス・ファンド
6.インベスコ 世界厳選株式オープン<為替ヘッジなし>(毎月決算型)

まとめ

eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」の1月9日の資金流入額が1000億円を超えたことと、投資信託、純資産額の昨年末のランキングについてご紹介をしました。

オルカン、人気みたいですね。インデックスファンドの勢力が増しているようで良かったです。しかし、純資産額トップ20で見ると、まだまだ少数派です。

ではお決まりの?アクティブファンドの内容を確認してみます。

今回は純資産額2位の「アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投資Dコース 毎月分配型」と記事内で1兆円ファンドに加わったと説明があった

6位の「インベスコ 世界厳選株式オープン<為替ヘッジなし>(毎月決算型)」とeMAXIS Slim 全世界株式、eMAXIS Slim S&P500で比較してみます。

純資産額が多いアクティブファンドとインデックスファンドの比較

  アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投資Dコース インベスコ世界厳選株式オープン eMAXIS Slim 全世界株式 eMAXIS Slim S&P500
設定日 2014/09/16 1999/01/07 2018/10/31 2018/07/03
償還日 2044/06/15 無期限 無期限 無期限
信託報酬率 1.727% 1.903% 0.05775% 0.09372%
信託財産留保額 なし 0.3% なし なし
1年リターン 41.97% 35.30% 30.42% 34.63%
3年リターン 18.03% 23.10% 17.79% 22.26%
3年シャープレシオ 1.03 1.61 1.30 1.42
5年シャープレシオ 1.30 0.82 1.08 1.25

なるほど、このアクティブファンドが売れている理由は比較的、高リターンだからですね。3年程度の短期間ではなかなか検討しています。

ただし、気になるのはアライアンスの償還日が決まっていることと、なんと言っても高コストで毎月分配していることです。ここ数年は健闘していますが、このリターンが続く保証はどこにもありません。

しかし、2%近い信託報酬は確実に利益から差し引かれ、毎月分配することで元本を削っていきます。一般的には長期で保有するほどリターンは低くなっていくはずです。

インベスコについては解約する際に0.3%が差し引かれます。

このアクティブファンドにこれだけの高コストを支払う価値があるものなのか私には分かりません。

 

投資先について見てみます。

アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投資Dコース 毎月分配型

インベスコ 世界厳選株式オープン<為替ヘッジなし>(毎月決算型)

それぞれの個別銘柄を買えばインデックスのリターンを上回るかについては私は判断できません。特にアライアンスに関してはS&P500でいいんじゃないの。という感想です。

1つだけ確実なことは私はアクティブファンドについて上記のような判断をする能力はないので購入はしないということです。

 

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