みなさんご存じのようにバフェットはコロナショックで保有していた全ての航空株を売却したというニュースが流れていました。コロナショックを受けてバフェットは何を考えどのように行動しているのでしょうか?
コロナの渦中、バフェットは株式を購入することはせず航空株だけにはとどまらず、銀行株も売却をしているようです。株価が下がった時に売却し損失を出し一見すると素人のようなこの行動はどのような考えからきているものなのでしょうか。
今後複数年の間、最悪な事態が起こる可能性もある
バフェットは、コロナの影響で人々のマインドが委縮、自粛経済となり恐怖の連鎖で今後、複数年の比較的長期で何が起きるか分からず最悪の事態が起きることも想定しています。それが今回の投資行動に繋がっているようです。つまり数年の間は更に投資環境が悪くなることを想定し現金を大量に保有しているのです。
バフェットが過去に経験をした世界大恐慌を例に以下のように話しをしています。
1930年8月30日には20%以上回復していた。1930年の秋には、誰も大恐慌の真っただ中にいるとは思っていませんでした。これまでに、少なくとも10回くらいは起こった不況と同じだと思っていた。
大恐慌が株価に与えた影響は驚異的で、株式市場が以前の状態に戻ったのは1951年1月4日のことでした。つまり1930年8月30日に生まれた子どもが、大学を卒業するまでの時間がかかったのです。
1930年の秋以降、株価は数年の渡り大暴落をすることになり、ようやく回復をしたのが1951年で実に20年以上の月日を要したことになります。
やはり、今後はより悪いシナリオを想定しているようです。
私は今、株を買うのがよい時期なのかわからない。2年後にうまくいっているかはわからない。2008年、2009年の時も最初に全てが起きたわけではなかった。これからもっと悪いシナリオが続くと見る。
コロナウイルスは、夏に収まっても、第2波もありうる。健康への未知は経済への未知を作る。今は未知に向き合っている。6カ月先がどうなるかわからない。
そして、最悪の事態の1つとしては戦争を想定しているようです。
おそらくは、大部分の人々が考えているものよりかなり悪い、極端なワーストケース、シナリオを想定しています。
最悪のシナリオの1つは、いくつかの州のグループが別の州のグループと戦争を始めることです。それは大恐慌の時代にも起こり得たかもしれないし、今でもある程度はそういうことが起こるかもしれません。
バフェットが予想できないことを私達は予想できない
バフェットはこれからの米国について以下のように話しています。
これから何が起こるかは誰にもわかりません。しかし、少なくとも私の考えではアメリカの追い風は止まっていないと思います。長期間株を保有していれば、いい結果が得られるでしょう。
今が株を買うのに適していると言っているわけではありません。適しているというのが株価が下がるのではなく、上がっていくという意味ならですが。株価が明日、来週、来月、来年どうなるかは私にはわかりません。しかし、私は代表銘柄を買えば20年、30年以上安泰ということが正しいということを十分にわかっています。
私の考えでは多くの人にとって最も良い方法は、S&P500インデックスファンドを買うことです。私は妻に遺産の90%をこのインデックスファンドにするという遺言を変えていません。
そうです。投資の神様がこれからの経済がどうなるか分からないと言っているのですから、私達が2番底がくる。来ない。など短期的なことを予想しても予想できるはずがないのです。
バフェットが今までも一般の投資家へ一貫して言っているのは、短期では何が起きるか分からないが20~30年の長期で考えるとS&P500などのインデックスファンドを購入していればよい結果になるだろう。ということです。
米国を信じて長期でコツコツとインデックス投資を続けなさい。ということですね。バフェットの言っているのは常に一貫しているので私も投資方法が変えずにコツコツとインデックス投資を続けていきます。
しかし、数年は我慢の時が続く可能性もありますね。
投資信託ではeMAXIS Slim S&P500を主に積み立て米国に投資しています。
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