米MSCIは29日に世界株指数「MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(ACWI)」から中国株の66銘柄を除外することで、インドを中心とする他の新興国の比率が上昇します。
中国からインドへの資金移動が加速
日経新聞さんの記事はこちら。
要点をまとめると。
ACWI指数
・四半期ごとの指数見直しの一環
・ACWIは国・地域別の47指数から成り、先進国や新興国の上場株を幅広く組み入れている
・「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」の指数はACWIに連動
・ACWI見直しでは101銘柄が除外され中国株が66銘柄をしめる
中国株
・中国銘柄は従来の765銘柄から704銘柄へ減る
・中国株組み入れ比率は従来の2.49%から2.47%へ減少
・この指数を運用する投資家の中国株売りは11億6260万ドル(約1750億円)となる
インド株
・組み入れ銘柄は131銘柄から136銘柄に増加
・組み入れ比率は1.77%から1.81%へ増加
・インド株の機械的な買いは13億6460万ドル相当になる
・人口が中国を上回り世界一となり、内需拡大やインフラ投資の加速といった追い風が多く、株価の上昇が続いている
・今回の中国売り、インド株買いの動きはこの流れを加速させる可能性がある
日本株
・SCREENホールディングスの1銘柄が新規採用
・東ソーやコーエーテクモホールディングス、王子ホールディングス、住友化学など8銘柄が除外
・採用銘柄数は225から218に減少
・組み入れ比率は5.41%に上昇し159億円の資金流入
まとめ
「MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(ACWI)」の構成銘柄見直しで中国株の比率が減少しインド株を中心に比率が上昇することについて、ご紹介をしました。
インド、インドと騒がれ続けていますが、数字的にもインドの勢いを改めて認識する記事でした。
「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」の1月末の国別の構成比率です。
インドの比率は9番目の1.7%です。米国は62.7%とさらに増え、日本は2位の5.6%となっています。
インドについては、現在のこの比率がご紹介したような比率に上昇します。
オルカンさえ持っていれば、今回ご紹介をしたように定期的に構成銘柄の見直しをしてくれます。そして、このような世界のトレンドに追随していけるのでとっても楽ちんです。
日本のGDPは先日、ACWIの組み入れ比率では7番目の不景気のドイツに抜かれて世界4位に転落してしまいました。
円安が最大の要因ですが、なんとも寂しいですね。
このように、世界経済は大枠では予想どおりに進んでいるので個人ができる対策はしていきたいものです。
個人が外貨資産を持ち将来の対策をしていくのは、必須の時代になっています。
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