新NISAでの投資でリスクを軽減するにはどのような方法と課題があるのでしょうか。
新NISAでのスイッチングが認められるようになるべき
日経新聞さんの記事はこちら。
NISA投資、退職世代はリスク軽減に課題 人生100年こわくない・資産活用で笑おう(野尻哲史) - 日本経済新聞
少額投資非課税制度(NISA)が新しくなり、資産形成を始めた人も多いと思います。そこでよく聞くのは、「NISAでどれくらい投資をすればいいのか」という質問です。適切な資産形成額はそれぞれの事情に合わせるしかないことですが、考え方としてその時...
要点をまとめると。
■NISAでどれぐらい投資をすればいいのか
「資産形成比率」が10%で30歳から65歳まで働く場合
30代、年収400万円 ⇒ 年間40万円、10年間400万円
40代、年収500万円 ⇒ 年間50万円、10年間500万円
50代、年収600万円 ⇒ 年間60万円、10年間600万円
60代、年収600万円 ⇒ 年間60万円、5年間300万円
NISAの生涯非課税投資額と同じ1800万円になる。
■資産形成から資産活用にステージに変化した場合
ステージの変化とは、”仕事をしなくなったこと”ではなく「勤労収入>生活費」の資産形成時代から「勤労収入<生活費」の資産活用時代に変わること。
ローリスク・ローリターンのポートフォリオにシフトさせるべき。
■リスクの軽減方法
1.株式の比率を下げて債券の比率を上げるといった資産配分比率の見直し
⇒多くの投信を使うと取り崩しの際にどの投信から売却すればいいか迷う
2.バランス型投信に切り替える
⇒手数料や売却益にかかる税金などの負担がある
3.金融資産全体に対する有価証券の比率を変更する(有価証券の売却や預金の引き出し)
⇒購入した投資を保有し続ける安心感があり売買の手間とコストがかからない
■新NISAの課題
・NISAの残高を売却した場合、買い戻せるのは翌年の1月なので売買タイミングのずれが発生する
・年間の投資上限額は360万円なので翌年だけでは買い戻せなくなるケースがある
新NISAでは時価総額をベースに別の金融商品に切り替えられるスイッチングができないので今後認められるようになるべき。
まとめ
新NISAでの投資方法とリスクの軽減方法、課題についてご紹介をしました。
1.資産配分比率の見直し
2.バランス型投信への切り替え
3.金融資産全体に対する有価証券の比率の変更
2.バランス型投信への切り替え
3.金融資産全体に対する有価証券の比率の変更
個人的には、リスク軽減のため、大きく資産構成を変更することは一般的にはおすすめしません。
もし、どうしてもリスクを下げたいのであれば、3のリスク資産である投信を売却することです。コストが高い投信から売却をすればよいです。
1と2は説明にもあるように手間とコストがかかるので一般的な方にはおすすめはしませんが、投資が趣味という方はそれでもいいでしょう。
筆者は新NISAではスイッチングができないので認めるべきだとしています。スイッチングができればベストですが、なかなか贅沢な要望なので、この要望が通るのは難しいと思っています。
確かにiDeCoでスイッチングができてNISAでできないのはおかしいとは言えますね。
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