ウェルス アドバイザーは市場平均を上回ったアクティブファンド(インデックスを超えるリターンを目指すファンド)がどのぐらいの割合だったのかデータを公開しています。
アクティブファンド(先進国株)の96.4%は市場平均を下回る
ウェルス アドバイザーさん。
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更に分かりやすく、直感的にファンド検索。絞り込みや並び替えにてランキング確認。NISAの対象区分やベンチマークでも検索可能になりました。
ベンチマーク等が配当を含むか否かということが、ファンドのパフォーマンスにどの程度影響するか。ベンチマーク等の市場平均を上回るリターンの獲得を目指すアクティブファンドを例に検証した。
アクティブファンドの中から、国内株式ファンド、先進国株式ファンド、新興国株式ファンドを取り上げ、2023年3月末時点の過去10年間のトータルリターン(年率)が、
各々の資産の代表的な株価指数(=市場平均、「配当除く」と「配当込み」)を上回ったファンドの割合を確認。
市場平均を上回るアクティブファンドの割合(10年リターン)
国内株式
配当除く 87.3% ⇒ 配当込み 18.2%
先進国株式
配当除く 17.9% ⇒ 配当込み 3.6%
新興国株式
配当除く 75.8% ⇒ 配当込み 25.8%
まとめ
アクティブファンドのリターンは「配当込み」で確認をすると市場平均をほとんどのファンドが下回っている。という記事についてご紹介をしました。
このような話は聞いてはいても数字で見ると説得力があります。アクティブファンドのリターンは思った以上にボロボロです。
市場平均を上回ったファンドであっても更に長期になればゼロに限りなく近くなっていくことは間違えありません。
ほとんどのアクティブファンドがインデックスファンド(市場平均)に勝てないということがこのデータからお分かりになったと思います。
金融庁が公表している資料にアクティブファンドのパフォーマンス分布をシャープレシオで比較した表があります。
シャープレシオとは、簡単に言うと「いかに効率的にリターンをあげているか」という指標です。
以下の例では、ABともにリターンは同じですが、Aファンドの方が値動きが少なく(リスクが少ない)のでシャープレシオの数値は大きくなり、より優れたファンドということができます。
auカブコム証券より
金融庁の「資産運⽤会社別ファンド数及びファンドパフォーマンス分布」です。これは、アクティブファンドのシャープレシオを資産運用会社別にまとめたものです。
左にいくほど保有ファンドが多い大企業だということが言えます。
金融庁より
この表から分かることです。
・アクティブファンドのシャープレシオ平均(赤線)はインデックスファンド(緑線)を下回る
・保有ファンド数が20本以下の会社にインデックスファンドのシャープレシオ平均を上回るファンドがある
・保有ファンド数が100本以上の会社ではシャープレシオがマイナスになっているファンドが多い
このデータからもアクティブファンドはインデックスファンドに勝てないことが分かります。
もちろん、インデックスファンドに勝っている、ごく少数のファンドもありますが、このデータは5年間なので今後も長期的に勝ち続けられるかは分かりません。
また、そのごく少数のアクティブファンドを選定することができるでしょうか?そのファンドマネージャーが変わってしまったら?
大企業ほど、パフォーマンスが悪い商品を消費者に売りつけているというのは投資業界のヤミですね。
ヤミと言えば「配当を含まない指数」を使ってリターンが大きいように見せかけていることもそうです。
記事にある三井住友トラスト・アセットマネジメントの大企業が「配当を含まない指数」から「配当を含む指数」に変更するということについても遅すぎる感はあります。
しかし、小さくても一歩ずつ投資業界が改善していることを前向きに取ることにします。他社も同様に改善していただきたいですね。
今回、アクティブファンドとインデックスファンドを比較したデータはこのようになりました。
あなたはアクティブファンド、インデックスファンドのどちらを選びますか?
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