米国株価は10月半ばまでに20%下落 米資産運用会社CIOが予想

アメリカの資産運用会社は「株価は10月半ばまでにあと20%下落するだろう」と語っています。

米国株価は10月半ばまでに20%下落

米グッゲンハイム・インベストメンツ
スコット・マイナード最高投資責任者(CIO)は

「過去の季節要因に何らかの意味があるとすれば、株価は10月半ばまでにあと20%下落するだろう

とツイートしています。

・1960年以降、インフレが高いほど株価収益率(PER)が低くなる傾向がある

・7月の個人消費支出(PCE)コア価格指数が前年同月比4.6%上昇しているのに対し、S&P500のPERは19倍となっている

 
インフレが高まれば、株価は下がる
S&P500のインフレ環境下でのPER推移

出典:GUGGENHEIM 縦軸/S&P500株価収益率 横軸/コアPCE

マイナード氏は
CNBCのインタビューでは
以下のように発言をしています。

米政策金利について
2%前後を中立金利とみていることから、
既に景気抑制的な領域にある。
景気抑制的なモードに入りつつある。

パウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長率いる
米金融当局は利上げ「前倒し」を
望む意向を非常に明確に伝えているため、
0.75ポイント利上げが基本シナリオだ。

マクロ的な背景を人々は無視している。
季節要因やPERの現状などを踏まえれば、
弱気相場はそのままの状態にあることを
基本的に示唆している可能性がある。
極めて急速な価格の「著しい調整」も想定される。

株価を正当化するような
企業利益の増加も見込まれず、
エネルギーなど価格が下落している。
セクターからの下降圧力が予想される。

 

まとめ

米グッゲンハイム・インベストメンツのCIOが語った現時点のS&P500の株価水準についてご紹介をしました。

S&P500現時点の
株価収益率(PER)は19倍で
過去のデータ15.2倍と比較すると
まだ高いので株価は20%ほど下落する余地がある。
※PERが低いほど株価は低くなる
ということです。
株価は一時的に上昇していますが、
出来高を見ても力強い上昇とは言えず
まだまだ先が見えない状況が続いています。

現在、過去のデータでは
このような水準であることを
頭の片隅に置きつつ
投資を継続していきましょうね。

 

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