老後のために必要以上に貯蓄をした人が後悔する3つのこと

多くの人は老後のために少しでも多く貯金をしようとしますが、 “必要以上に” 貯蓄をすることによる弊害もあります。

老後のために必要以上に貯蓄をした人が後悔する3つのこと

「DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール」の著者は貯金だけでなく出費についても長期的なプランを考える必要があると語っています。

■老後のために必要以上に貯蓄をした人が後悔する3つのこと

1.若い時しか経験できない機会を逃す

・未知の出費のために使いきれないお金を貯めておくより、生涯をかけて賢く使う方が良い

・若い時に人生を楽しむ能力を制限してしまう

・老後のために貯金し過ぎていると経験に投資するお金が減る

・(思い出作りや楽しい経験に)投資を始めるのが早ければ早いほど、思い出という配当を受けられる時間が長くなる

2.子どもが老成してから相続しても無駄になる

・子どもの年齢が上がるほど、お金は必要ないものとなり、ある時点を過ぎると親からもらうお金はほとんど無用なる

・すでに老後資金の準備が整ったシニア世代の子どもに相続するよりも、若く社会人として独り立ちする時などの資金を援助してあげる方が良い

3.必要以上に働くことになる

・使われないお金(貯金)は失われたも同然で、それと同時にそのお金を稼ぐために費やした時間も無駄になる

Business Insider さんの記事はこちら

まとめ

「DIE WITH ZERO」の著者が語る、老後のために必要以上に貯蓄をした人が後悔する3つのことについてご紹介をしました。

1.若い時しか経験できない機会を逃す
2.子どもが老成してから相続しても無駄になる
3.必要以上に働くことになる
 
1.若い時しか経験できない機会を逃す
これは以前からお話をしている内容でそのとおりです。若い時はこのことが見えない時がありますが、年を取ってから気付いても遅いのです。
ただし、若くとも最低限の投資は始めておいた方が将来に後悔することはないでしょう。時間による複利効果は見過ごせないほど大きいのです。
要は年齢などによって自分と金融商品への投資バランスをとるということです。
2.子どもが老成してから相続しても無駄になる
相続をあてにしても仕方がありませんが、もらう側とすれば早くもらった方が助かることは確かです。
ただし、相続する側、される側ともにある程度の金融リテラシーが求められます。
相続する側は現金だけで長期保有していても目減りするだけですし、相続される側が相続をあてにして散財するようだと人生はより不幸になります。
3.必要以上に働くことになる
この内容についてはなかなか難しく、素直に同意することはできません。なぜなら、自分がいつ死ぬかは分からないからです。
「ゼロで死ね」れば理想ですが、現実はそのようにはいきません。
人は自分がいつ死ぬか分からないという不安から安全に安全にと貯め続けるのは本能でしょう。
この解決策が4%ルールです。生活費の25年分を貯め、運用する知識と環境さえあれば基本的には後は何に使っても構いません。
そのように自分の資産管理ができるような方は資産を永遠に増やし続けるとは思いますが…。
 
人は「ゼロで死ぬ」ことはできないと考えていますが、それ以外については著者と同じ考えです。
金融リテラシーを身に付けバランスよく投資をして、ともにより良い人生にしていきましょうね。

FIRE・退職後にゼロで死ねるのか 貯めたお金を使うのは難しい
「DIE WITH ZERO ゼロで死ね」という本がベストセラーになりました。確かに資産をゼロにして死ねたら理想です。しかし、努力して築いた資産を死ぬまでに全て使いきることは可能なのでしょうか。
サラリーマンのお金の貯め方・使い方 ロードマップ
一般的なサラリーマンの一生のお金の貯め方・使い方について解説します。
投資家が陥りがちな「お金が使えない病」を治療する方法
投資家になると少しでも投資にお金を回そうと、お金が使えなくなってしまう方も多いのではないでしょうか。そのような方に対して山崎元さんがズバッと回答しています。

 

コメント