世界株指数の低迷期を知ると見えてくるもの

8月は株式の急落がありましたが、過去の暴落相場を振り返ると見えてくるものがあります。

リスクを減らすには、一度に買わずに時期を分散するか債券を組み合わせる

日経新聞さんの記事はこちら

世界株指数、低迷期を知る 「オルカン」も連動対象 お金を殖やすツボとドツボ(77) 編集委員 田村正之 - 日本経済新聞
ハナ この夏は一時、国内外の株価が急落してびっくりした。岡根 少額投資非課税制度(NISA)で大人気の三菱UFJアセットマネジメントの「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」(オルカン)も円高もあって、7月上旬の高値から...

記事を抜粋すると。

オルカン連動対象指数である「MSCI ACWI」の過去の長期の動きを知っておこう。

白歴史
指数の算出開始は1987年12月末。今回の急落時の底値の8月5日まででも37年弱で20倍になった。上昇率は平均年8.6%だ。グラフの右端は8月5日時点にしている。短期では大きく見える夏の下落も長期の上昇の中ではほんのさざ波だったとわかる。

黒歴史
IT(情報技術)バブル崩壊。その直近高値の1998年7月から最悪期は03年3月で4割も下げた。直近高値までの回復は05年9月で7年2カ月も含み損が続いた。

リーマン・ショック。下落前高値の07年6月から最大6割も下げ、回復は13年12月で6年6カ月かかった。

リスクを減らす
・一度に買わずに時期を分散する
・世界株のように長期で上向いてきた資産なら、早い時期になるべく多くの資金を入れた方が資産は増えやすい。一方で一括投資は高値づかみになって回復まで時間がかかることがある
・中高年で資金がある場合は3〜5年程度の比較的短期間に集中積み立てで資金を投じ長期保有する
・株式だけでなく、値動きの小さな債券を組み合わせる
・長期の上昇率は圧倒的に世界株100%が高い。債券を増やして値動きを抑えることは、株式の長期の値上がり益を失うこととの引き換え
まとめ
・運用可能期間が15〜20年より長い場合、リターンだけを考えるなら株式主体の運用がお勧め
・一時的に大きく下がると怖くなって売ってしまうような性格なら、債券の比率を大きくしておいた方がいい
・運用期間が5年未満なら、投資ではなく預貯金で運用した方がいい
・全世界株指数の上昇が円安に大きく支えられたのは最近の傾向に過ぎず、現地通貨ベースでも長期で大きく上昇してきたことは知っておきたい

まとめ

世界株指数の歴史とリスクの軽減方法についてご紹介をしました。

今回の下落がここまで話題になったのは今年から新NISAで参入した方が多かったからだと思います。

8月の下落は日本株は確かに大きく下落したかもしれませんが、全世界株や米国株の下落はあくまでも為替の影響が大きいです。

円ベースとドルベースでは見えてくる世界がかなり違います。

為替は読めるものではないので、円高に動いたから大きく買おうとはなりません。あくまでも株式が下落した時に大きく買えればベストですね。

今後も今回以上の下落相場は何度もやって来ますので、今回の記事を参考に自分のポートフォリオを作っていただければと思います。

 

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