新NISAで買う投資信託をデータを比較して選ぶ 成長投資枠でアクティブ型は不要

新NISAで買うべき投資信託をデータを比較し選ぶとこうなりました。

インデックスファンドをつみたて枠と成長枠の両方で選択

日経新聞の新NISAに関する記事はこちら

新NISAで買う投資信託 インデックス型、「成長投資枠」でも - 日本経済新聞
2024年から大幅拡充される少額投資非課税制度(NISA)。同じ年に「つみたて投資枠」120万円、「成長投資枠」240万円の計360万円まで活用可能になる。それぞれの枠でどんな商品に投資すればいいのだろうか。対象投信絞り込み現在のつみたてN...
■信託報酬の比較

インデックス型
<国内株>
つみたて投資枠:0.26%
成長投資枠:0.54%

<世界株>
つみたて投資枠:0.25%
成長投資枠:0.59%

アクティブ型
<国内株>
つみたて投資枠:1.02%
成長投資枠:1.51%

<世界株>
つみたて投資枠:0.99%
成長投資枠:1.66%

■シャープレシオの比較
※リターンをリスク(価格変動の大きさ)で割って算出
※数値が高いほど運用効率がいいことを示す

2023年6月末までの10年間で計算をすると成長枠の8割弱がつみたて枠の平均を下回っている。

成長枠はつみたて枠に比べ高コストで運用効率の劣る投信が混在。

■世界株で月3万円ずつ30年積み立て投資をした時の比較

信託報酬0.1%
30年後:5000万円超

信託報酬1.6%
30年後:4000万円を下回る

■結論

・10年程度ではアクティブ型の7〜9割が市場平均に負けるのは国内外で共通。平均に大きく勝つアクティブ型もあるが、事前に見抜くのは簡単ではない

・堅実に資産を増やしたい資産形成世代なら、成長枠でアクティブ型を必ずしも選ばなくていい

・多くの資産形成層は、全世界に幅広く投資できる低コストのインデックス型投信を、つみたて枠と成長枠の両方で使うのがお勧め

・成長枠で高配当投資をする人は大幅な減配リスクが比較的少ない時価総額の大きい銘柄を選び、業種も分散することなどが必要

まとめ

新NISAで買うべき投資信託の選び方についてご説明をしました。

低コストのインデックス型投信を、つみたて投資枠と成長投資枠の両方で使う
これが、多くの方への論理的な最適解です。高配当株投資をする方は論理的ではないことは十分に理解されていると思うので、そのような方は成長投資枠で買ってください。
 
データからも成長枠にゴミ商品が入り乱れていることは一目瞭然です。低コストのインデックスファンド以外には近づかないことが新NISAでの最適解です。
(運用効率は)成長枠の8割弱がつみたて枠の平均を下回っていた。
気が付けば、新NISAが始まるまで、あと5カ月ほどです。
NISA口座、資金管理、売却商品など準備を進めておきましょう。
 
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