新NISA、年収が高くなるとつみたて投資を卒業する傾向がある?

日経マネーでは個人投資家がNISAをどのように活用しているか調査を行っています。

年収が高くなると積立投資を卒業する傾向がある?

日経新聞さんの記事はこちら

新NISA、個人投資家の過半がつみたて投資枠と成長投資枠の両使い 日経マネー個人投資家調査2024(5) - 日本経済新聞
『日経マネー』による毎年恒例の個人投資家調査。2024年は昨年より約4000人も多い1万2000人以上の回答が集まった。この連載では、調査結果から浮かび上がった個人投資家の実像をお届けする。第5回は、今年スタートした新しい少額投資非課税制度...
■新NISAの活用状況

・つみたて投資枠と成長投資枠の両方を利用しているのは半数
・つみたて投資枠と成長投資枠のどちらかを利用しているのは30%超
・何らかの形で新NISAを利用している人は80%超
・つみたて投資枠と成長投資枠のどちらかを使う人は成長投資枠の方が多い
・年収が高くなると積立投資を卒業する傾向がある

■積み立て投資の毎月の投資額

・月収の23%を投資に回している
・旧NISAの10%から大幅に増えている
・クレカ積立の上限額が10万円に増えたのも増加の要因か

■成長投資枠で人気の商品

1.インデックス投資信託
2.配当目的の高配当株(日本株)
3.値上り期待の割安株(日本株)
4.米国株式(米国株ETF含む)
5.株主優待目的の優待株

■年間の投資枠をどれだけ使っているか

・つみたて投資枠、平均約71万円
・成長投資枠、平均約162万円

まとめ

新NISAの利用状況に関する調査についてご紹介をしました。

みなさん、思っていたより多くの金額を投資していることに驚きました。年収が少ない方は、つみたて投資枠から埋めるのかと思いきや、成長投資枠を多く活用しているようです。

個人的にはつみたて投資枠から埋め、それでも足りない方は成長投資枠を埋めるのが王道だと思っています。

データ検証で「年収が高くなると積立投資を卒業する傾向がある」としていますが、これは明らかなミスリードです。

年収が高い方の「つみたて投資枠のみ」の割合が低下しているのは、投資に回せる金額が多く「成長投資枠」を併用しているからであって、「つみたて投資枠を卒業」しているわけではありません。

その証拠に年収が高い方の「つみたて投資枠と成長投資枠」の割合が65%以上と低年収の方と比較すると明らかに増えています。

データの考察は、もう少し考えてしたいただきたいものです。

投資対象はインデックスが圧倒的かと思いきや、日本株への投資が上位にきています。昨年からの日本株の好調さが日本株への投資を後押ししていると言えそうですね。

 

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