広瀬 隆雄氏は2023年末のS&P500は昨年末比で14%上昇するとし現在、今後の米国市場について解説をしています。
S&P500は昨年末比で14%上昇
楽天証券さん 広瀬 隆雄氏 のWEBセミナーはこちら。
要点をまとめると。
2023年 5月末 4200 昨年末比 +9.4%
2023年12月末 4377 昨年末比 +14.0%
5~10月は季節的に弱い相場に入り、買い持ちしていても儲からない時期が続く。
・FRBは「利上げ打ち止め」が近い
5月の0.25%利上げが最後と市場は予想
・経済は底堅い
・銀行破綻は心配しなくていい
・ハイテク不況
・欧州に注目
ヨーロッパの経済は底堅い
・FRBの利上げ打ち止め宣言が出なかった場合は株式市場は嫌気する。これが目先のリスク
・ハイテク企業の売上高成長率はほぼゼロでリストラで株価を支えている状態。このような雇用不安があり、
住宅ローンを組んでくれる銀行はない為、サンフランシスコ当たりの不動産市況は悪くならざろう得ない。
これが引き金になって不景気がくる事は十分に考えられる。
・2023年に利下げを織り込む以上と政策金利を維持していく方針のFRBとでは大きな剥離があることがリスク。
現在の株式市場は利下げという好材料をフルに織り込んだ水準なので特にハイテク株のは下振れリスクがある。
・現在のS&P500はPER18倍で過去平均だが割高水準。金利水準が高く、企業業績EPSは前年比-6%なので今の株式市場では買えない。
現在は昨年までの反動で自立反発しているだけ。今のラリーは信用できない。
季節的に11月~4月まではいいが5月~9,10月までは厳しい状態が続く。今年は「Sell in May」になるかもしれない。
しばらくは退屈な状態が続くが長期投資では問題ない。
・バンガード・アメリカ短期国債ETF(VGSH)
利回り4.4%で投資家の話題に上がっている。
・バンガード・トータル・ワールド・ストックETF(VT)
・バンガード・トータル・ストック・マーケッツETF(VTI)
メインの投資対象となるETF。
・バンガードFTSEヨーロッパETF(VGK)
アメリカをアウトパフォームしているETF。
・バンガード・ラッセル2000ETF(VTWO)
不況に入る入口では小型株が大型株をアウトパフォームする(去年がそうだったのかもしれない)今後来るであろう景気拡大局面のためリターンの大きい小型株を買う。
・AIが投資家にとって新しいバラ色に未来をもたらすかは疑問。ChatGPTなど有料だったものが無料になったので騒がれているだけ。
課金の訴訟リスクがあり、課金ロードマップはないに等しい。よってコストがかかるだけで利益につながらない可能性が大きい。
・メタはリストラによるコストカットで株価が上がっているだけ。
・アマゾンは利益があるAWSがスローダウンしているので未来は明るくない。
・現在のハイテク株は売上高成長率はゼロ。自然反発局面で未来は明るくない。より高成長(4%以上)な企業は他にいくらでもある。
・ハイテク企業は世の中にいきわたってしまったので普及率を上げる箇所はなく、成長するところがない。
リストラで収益性を改善しているだけでPERが半分になってもおかしくはない。
まとめ
広瀬 隆雄さんの米国市場に関するWEBセミナーについてご紹介をしました。より詳細が気になる方は動画を確認してみてください。
昨年の下落相場から大型ハイテク株がけん引をしてS&P500はここまで上昇してきましたが、思った以上に大型ハイテク株はダメそうで先が思いやられます。
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