ボーナスは「つみたて投資」に回してはいけないという意見もあるようですが、本当なのでしょうか。このお題について解説します。
ボーナスで投資をするとその月のリスクが高くなる?
東洋経済オンラインさんの記事はこちら。
ボーナス時に「つみたて投資」増やす人の落とし穴
夏のボーナスの時期がやってきた。6月末には国家公務員にボーナス(期末・勤勉手当)が支給されたが、管理職を除く行政職職員の平均支給額は前年比+9.0%(5万2500円増)の約63万7300円となった。増えたのは3年ぶ…
要点をまとめると。
■投信初心者におすすめする商品
投資信託
少額から始められて、しかも複数の投資先に分散されており、かつ国が提供する非課税制度でもそのまま使えるものが多いから。
■投資信託の選び方
金融庁の「つみたてNISAの対象商品」から選択する。
手数料が低水準であり、長期投資に適していると金融庁が選択したものであるため、未経験者にとっても安心できるラインナップ。
米国の株価指数、または世界中の株式に投資するタイプをお勧めしたい。
■ボーナス月に投資額を増やしてはいけない
つみたて投資のメリットは投資に対してリソースを割かないことにあるだけでなく、投資タイミングを分散することでリスクを低減させること。
つみたて投資をしている方が年2回のボーナスで投資をするとボーナス月だけ投資タイミングのリスクを取ってしまう。
ボーナス月から次のボーナス月までの半年間、毎月の投資額をそれぞれ1万円ずつ増額するほうが、投資タイミングの分散が図れる。
■ボーナスの使い方
つみたて投資以外に活用する。
・貯金
・ローン返済
・個別株投資
長期かつ安定的に運用する「コア」と積極的に運用する「サテライト」に分ける)の発想で投資をして、サテライトで個別株投資をする。
■現NISAと新NISAの活用方法
現行のNISAと新NISAはまったくの別物として管理される。今年現行のつみたてNISAを始めれば、新NISAにおける1800万円の非課税投資枠(生涯投資上限)に加えて、現行のつみたてNISAの40万円(年間投資可能額)の非課税枠も手に入れられることになる。
まとめ
ボーナスは「つみたて投資」に回してはいけないという意見についてご紹介をしました。
・つみたて投資をしている方が年2回のボーナスで投資をするとボーナス月だけ投資タイミングのリスクを取ってしまう
・ボーナスで投資をするならつみたて投資ではなく個別株投資
この記事を読んだ感想としては「なんでやねん!初心者の方が信じてしまうやないか」です
NGなのは以下の箇所で、その他については問題ありません。
■ボーナス月に投資額を増やしてはいけない
■ボーナスの使い方
筆者については調べてもいませんが、証券会社などの回し者とかでしょうか…。
では、初心者(初心者に関わらず)の方がボーナスを投資に使いたいと思っている時はどうすればよいのでしょうか。
記事内の例として2万円積み立てている方が夏冬2回のボーナスで5万円ずつ、月7万円の積立にするとNGでもし、投資するなら個別株を買えと言っているわけです。
結論として、ボーナスの使い方として借金があるのであれば基本的には返済に回すのがいいですが、投資に回せるお金がある場合は、つみたて投資の増額で問題ありません。
つみたて金額も増えていくことでしょうし、長期的には誤差です。きっちりやりたい方は記述にあるように5万を分割して1万円ずつでも構いませんが…。こだわる必要はありません。
無駄遣いしてしまう可能性もありますしね。
インデックス投資の基本としては「なるべく早く、なるべく多くの金額を投資する」です。一括投資や年初一括投資などの方が本来は合理的ですが、
初心者は特に人間の心理としての抵抗感があるので「つみたて投資」という方法があります。
時間分散をすることはできますが、記事に書いてあるような投資リスクが下がるわけではありません。
徐々に勉強して個別株にチャレンジする場合は、NISA枠ではインデックスファンドの積立を続け、まずは特定口座で試しましょう。
「つみたて投資を増額するとリスクが増えるから個別株投資をしましょう」というロジックが全く理解不能です。
まどわされることなく、ともにコツコツとつみたて投資を継続していきましょうね。
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