つみたてNISA対象ファンドの100%が10年リターンでプラス

つみたてNISA採用ファンドのうち、過去10年間のリターンがプラスになったファンドの割合は100%だったことが分かりました。

長期で保有するほどプラスリターンになる確率は高くなる

ウエルス アドバイザーさんの記事はこちら

つみたてNISA採用ファンドのプラスリターン獲得率、「10年リターン」では100%
投資信託を中心とし、株式、上場投資信託(ETF)、ニュース、動画(ビデオレポート)、レーティング、各種ランキング情報を提供し、資産運用に役立つポートフォリオや便利なツールが豊富です。

 

まとめると。

■つみたてNISA採用ファンドでプラスのリターンを確保できているファンドの割合

 

<対象>
つみたてNISA:つみたてNISA採用ファンド228本中の226本
全ファンド:つみたてNISA採用ファンドを含む全国内公募追加型株式投信の5318本

<時期>
2023年4月末時点

<リターン>

★過去1年間のリターン

つみたてNISA:80.5%(年率)
※リターンがある220ファンド中、177ファンドがプラス

全ファンド:51.9%(年率)
※リターンのある5318ファンドのうち2762ファンドがプラス

★過去3年間のリターン

つみたてNISA:99.0%(年率)
※リターンがある199ファンド中、197ファンドがプラス

全ファンド:86.8%(年率)
※リターンのある4674ファンドのうち4057ファンドがプラス

★過去5年間のリターン

つみたてNISA:98.9%(年率)
※リターンがある175ファンド中、173ファンドがプラス

全ファンド:81.0%(年率)
※リターンのある4133ファンドのうち3349ファンドがプラス

★過去10年間のリターン

つみたてNISA:100.0%(年率)
※リターンがある56ファンドが全てプラス

全ファンド:90.3%(年率)
※リターンのある2176ファンドのうち1966ファンドがプラス

 

■考察

つみたてNISA対象ファンド、全ファンドともに、過去1年間の割合が最も低くなる一方で、過去10年間が最も高くなっており、長期投資の有効性が示されている。

つみたてNISA採用ファンドの過去10年間のプラスリターン獲得率が100%である点は、長期積立投資に適したファンドとして評価する材料になる。

まとめ

つみたてNISA採用ファンドと全ファンドの過去リターンの比較についてご紹介をしました。

長期リターンを比較し有効性を示すには、10年間では少し物足りませんが、つみたてNISAが始まってからわずか5年程しか経っていないので仕方がありませんね。

ということは、10年リターンのデータには、よりコストが低い、ここ数年で新規設定されたファンドは含まれていないということです。

それで、プラスリターンが100%は上々の結果とも言えますが、プラスリターンのファンドの割合が多いのは、全ファンドの10年間リターンが90%を超えていることからも分かるように、株式市場が好調だったことが一番の理由でしょう。

VT(全世界株式)の株価推移

つみたてNISAが始まってから新規設定されたファンドと全ファンドを今後、数十年経った時に比較するとよりリターンに差が出ると思われます。

つみたてNISA対象ファンドとそれ以外のファンドを比較した方が、より違いが出て?おもしろい結果になったかもしれません。

コストが低いインデックスファンドを長期保有すれば、報われることは様々なデータが示しています。

未来は過去と同じ結果になるかは分かりませんが、この傾向だけは妄信をしないと長期投資を継続していくことはできないですね。^^

 

インデックス投資をするなら「敗者のゲーム 」は必読の名著
インデックス投資家なら必読の名著、「敗者のゲーム」の改訂版が出たので数年ぶりに読みました。
今株式を売ることはインフレ調整後のマイナスリターンを受け入れるということ
ボランティリティが高く、不安定な相場は投資家に対し株を売って現金にするよう誘惑をするかもしれませんが、それは「インフレ調整後のマイナスリターンを受け入れるということだ」とバンガードは提言しています。
S&P500が2022年に25%下落していても投資をやめてはいけない理由
S&P500は2022年に25%以上も下落し弱気相場が続いています。直近ではFRB金融引き締め緩和の期待から株価は急上昇とボランティリティが高く、気を使う相場で株を売ってしまいたいと思っている方もいるかもしれませんが、現在の状況で投資をやめてしまうと後悔をすることになります。

 

コメント