電気代が6月から最大42%の値上げ 新電力会社に切り替えても安くはならない

先日、6月分の電気料金から大きく値上げすることが発表され、東京電力は14%、北陸電力にいたっては42%もの値上げになります。私達ができる対策について考えます。

電気代 値上げへの対策 

各社報道での電力の値上げ幅にはバラつきがありますが、日経新聞の報道では以下の割合となっています。

■電力7社の標準家庭の値上げ幅
北海道電力 21%
東北電力 24%
東京電力 14%
北陸電力 42%
中国電力 29%
四国電力 25%
沖縄電力 38%
家庭の電気代値上げ、6月から14~42% 東電など7社 - 日本経済新聞
政府は16日、「物価問題に関する関係閣僚会議」を開き、電力大手7社が申請していた家庭向け電気料金の値上げ幅を確定する査定方針を了承した。値上げは6月1日からとなる見通しで、標準的な家庭の電気料金の値上げ幅は14〜42%になる。火力発電に使う...
 
プレジデント オンラインさんの「電気・ガス料金を安く抑えるポイント」についての記事はこちら
なぜ新電力の値上げは大手電力より激しいのか…「電気代が安くなる」という甘い言葉のウラにある真実 電力自由化で安くなるはずが、燃料費調整額が上昇
電気料金を安く抑えるにはどうすればいいか。ファイナンシャルプランナーの内藤眞弓さんは「大手電力だけでなく、新電力の自由料金プランも、燃料費調整額の上昇で高騰している。料金プランの勧誘を鵜呑みにせず、自分で選択肢を探し、比較することが重要だ」...

まとめると。

■電力値上げの要因
ロシアによるウクライナ侵攻といった世界情勢や円安等によるエネルギー価格の高騰
■電力・ガスの国の補助制度
2023年1月使用分から9月使用分まで。その後は未定。
プロパンガス(LPガス)は対象外だが、何らかの負担軽減策が行われる模様。
■新電力会社の方が高い理由
2016年4月から都市ガスの小売りが2017年4月から全面自由化され、消費者は電力会社やガス会社が提供する料金メニューを自由に選ぶことができる。

自由料金プランが高騰した背景には、燃料費調整額の上昇がある。
燃料費調整額は毎月変動し規制料金であれば上限が設けられているが、自由料金だと上限を設けていない。

■LPガスについて
都市ガスは都市部エリアだけで国土の6%でそれ以外はLPガスが使われている。(販売量は全体の80%以上)

住んでいる地域の販売店を探して複数社から見積もりを取って比較すると安くなる可能性がある。地域ごとに料金比較ができるサービスをインターネットで展開している会社もある。

賃貸の場合、大家さんや管理会社からガス会社を変更する許可を得なければ変更はできない。全居住者が同じガスを共有しており、建物の構造上、世帯ごとに自由にガス会社を選ぶことは難しい。

■電気代を安くする方法
利用できる電力会社の中から、それぞれのライフスタイルに合わせたお得なプランがないか、探す
<例>
・オール電化住宅:夜間や土日祝日などの時間帯が割安のプラン
・家事をする時間帯:基本料金0円で30分ごとに料金単価が変わるプラン
・昼間の外出が多い:夜間の電気使用量の割合が高くなるほどお得なプラン
・ケーブルテレビやインターネットなどとのセットで割引

都市ガスはプランが少ない
・変更後の料金をシミュレーションできるサイトで確認
・電気とガスをセットで契約すると安くなるプランを使う

契約の切り替えを検討する際には、料金プランだけでなく、料金の算定方法や契約期間、契約解除の違約金の有無にも目配る

大手電力やガス会社をかたって、契約の切り替えを勧誘するトラブルに注意する

大型家電の使い方を見直す
<例>
・夏のエアコンの温度を2℃上げる。フィルターを清掃する
・冷蔵庫を季節に合った適切な温度に設定する。食品を詰め込みすぎない。壁との間に適切な間隔を空ける。

経済産業省「資源エネルギー庁」の節電や省エネのヒント

まとめ

電気代の高騰に対する対策についてご紹介をしました。

・ライフプランに合わせてお得なプランを探す
・電気とガスのセットで安くなるプランを探す
・料金の算定方法や契約期間、契約解除の違約金の有無にも目配る
・勧誘で契約はしない
・大型家電の使い方を見直す
 
当然ではあるのですが、「これは画期的!」というような対策は残念ながらないですね。チマチマと対応するしかなさそうです。
新電力会社へは”料金の上限がないという制度”を改定しない限りは切り替えない方が良さそうです。新電力会社に切り替えたけど大手電力会社に戻したという話もよく聞きます。
私のケース(2人暮らし)でしている記事には記載がなかった水道光熱費対策についてご紹介します。
■電気
2人暮らしで無駄遣いしていない方であれば、プラン変更や他の電力会社に乗り換えても料金は安くならないことが多いです。

自由化された後に何度かシュミレーションサイトなどで比較しましたが、安くなることはありませんでした。

電力会社によって異なりますが、東京電力では契約アンペアによって基本料金が異なるので、まずは下げられるかを検討してください。2人暮らしであれば20Aで十分です。
東京電力基本料金

大型家電の使い方でエアコンの温度を2℃下げるとありますが、常に”自動運転”にした方が電力を消費しません。
その他では、フィルターのこまめな掃除、室外機に直射日光が当たらないようにすることです。

その他では、図書館など公共機関の利用です。思ったより多くの電力を節電できます。

■LPガス
賃貸は、難易度が高いですが、以前勝手に単価を上げられていることが分かり、担当者を呼んで適正料金に下げさせるとともに返金させたことがあります。

このように価格交渉の余地はあります。

LPガスの賃貸は、大家さんがマンションなどを建てた時にガス会社に機器やメンテナンスを負担してもらう代わりに独占的に契約をさせる。ということをしているので非常にやっかいです。

私がやられたようにLPガスはヤクザな会社が多いですが、ガス会社を変更するということもできません。

■水道
地域によって大きく差がありますが、光熱費の中で一番、節約の効果が薄いのが水道です。

よって、長く住むのであれば節水シャワーヘッドなどの取り付けや洗濯はまとめてすることぐらいです。

シャワーヘッドは今まで数種類使いましたが、このメーカーが一番効果がありました。

日本の多くの人が今まで体験したことがないインフレになりつつありますが、光熱費の節約については大きな対策をしたら終わりにしましょう。
インフレの唯一の対策は「稼ぐこと」です。分かっていても難しいですね。よく分かります。あきらめることなく、コツコツとやっていきましょうね。^^
 
 
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