SNSやキャッシュレスの社会への影響は強く、年々、若者のお金のトラブルが増えています。人生を棒に振らないためのお金のトラブルを防ぐ方法です。
リターンが20~30%あるような投資は転がっていない
現代ビジネスさんの記事はこちら。
若者の多重債務、大学生の投資詐欺…「お金の話は下品だ」と大人が避けてきた日本のヤバすぎる副作用(犬飼 佳吾) @gendai_biz
経産省のデータによれば、国民の3人に1人がキャッシュレス決済を活用しているという。急速な普及が社会に与える影響とはなんなのか、今こそ身に着けるべき金融リテラシーとは何か。行動経済学者の犬飼佳吾さんに話を聞く。
要点をまとめると。
■キャッシュレスについて
・キャッシュレス決済した時に麻薬を使った時と同じ反応が見られることが実験で分かっている
・キャッシュレスでの投げ銭、スマホアプリの課金が問題になっている
・キャッシュレスは「分割払い」や「ローン」などが簡単に組み込める
・テスラなど高額商品がネット決済できる仕組みが広がりつつある
■人間の思考クセ
人間は「現在バイアス」という未来の大きな利益よりも目の前の小さな利益を優先してしまう傾向にある
Q1では1を選ぶ人がほどんどだが、Q2では2を選ぶ人も出てくる。期間的な差は一週間だけ。
Q1
1.今すぐ1万円もらえる
2.1年後に1万2000円もらえる
Q2
1.1年後に1万円もらえる
2.1年と1週間後に1万2000円もらえる
企業はお金を後で払う方が心理的な痛みは少なくなることを利用して効率的にローンを組ませようとする。
目先の支払いを後払いにし続けたことで多重債務に陥る。その結果連鎖的に破産をしてしまうこともありうる。
そうならないために、幼いうちから金融のリテラシーを高めていく必要がある。
日本ではとかくお金に関する話は卑近なものとして扱われがち。
貯金の文化はあるが、お金を儲けたり投資をしたりするのは「ギャンブル」という考え方。
■若者が身に付けるべき金融リテラシー
米国の約500企業の時価総額をに基づいた商品(S&P500)を運用したとしても、近年のリターンはよくて年5~6%しかない。
20~30%のリターンがあるような投資が転がっているわけはないので、こうした常識的な感覚をまずは身に着ける。
クレジットカード会社が無料でクレジットカードを発行できるのは、分割払いやリボルビング払いの手数料によって利益を得られているから。
消費者もその分を商品の金額に加えて支払っているので、キャッシュレスは「タダで使えているわけではない」ということを理解する。
■親ができる対応と教育
・子供の金銭の出入りを親が完全に管理する
子供の自由や勉強の機会が奪われるリスクがある。
・失敗を許容できる範囲のお金を渡して勉強させる
少額のお金を使って子供に株などの運用をさせてみる。
・親が子供にお金の話をする
どれくらいのお金が入ってきて、月にいくら支出しているのかを知らないと子供は自分が使うお金に関してシビアにはならない。
過去起こった問題は復習材料として使い未来志向で考えることが大切。
まとめ
キャッシュレスの影響とお金のトラブルを避ける方法についてご紹介をしました。
・優良な投資先のリターンは年5~6%程度でそれ以上大きなリターンの商品には疑いの目を持つ
・タダの商品は、タダで使えているわけではなく、裏では必ず消費者がコストを負担している
・過去の失敗は未来に生かすという思考にする
なかなか、本質をついた良記事でした。この内容は若者だけではなく日本人全員が把握すべきことです。
この内容だけをきちんと理解するだけで多くのお金のトラブルは避けられるはずです。もし、多重債務を抱えてしまった場合でも人生が終わるわけではなく、日本はやり直すことができる国です。
「失敗は未来に成功するための経験」だったという思考で同じ失敗をしないよう金融リテラシーを高めていきましょう。
家庭内でのお金の教育は非常に重要です。
タラレバになりますが、もし親が金融リテラシーが高く、お金の教育をしてくれていれば、かなり違った人生を歩んでいたことでしょう。
時代が全く違うので、現在の高齢世代の教育が間違っていたとは一概には言えませんけどね。
親が子供に一番してはいけないことは。お金を与えることです。これをしてしまうと子供はお金について何も考えなくなります。
ネットや身近なところでも貧乏の家庭の方がお金持ちになっているケースをよく聞きます。
お金に不自由のない家庭ではお金について考えませんが、お金のない家庭に生まれた方はどうすればお金を手に入れられるのか真剣に考え、行動をするからでしょう。
また、もう一つしていけないことは家庭でお金の話をしないことです。これをするとお金は卑しいものだという考えになってしまい、お金が寄って来なくなる可能が高いです。
初めは分からなくてもいいので、子供の頃から株式などの金融商品を運用させることは非常によい教育の1つだと思います。
日常的にそのような話がある環境にいることで、自然に金融教育となります。学校での教育が始まったようですが、家庭での教育をしない限り金融リテラシーはそれ程上がらないと考えています。
たかが「お金」ですが、されど「お金」です。
多くの方がお金に困まらない、人生を歩めるようにともに行動をしていきましょう。
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