【米国株が暴落】リスク資産を減らし現金を増やす投資家が急増

9月23日の米株式市場は大幅下落しS&P500は6月の年初来安値を一時更新して終えています。

米国株S&P500は6月の年初来安値を更新し4日下落
9月23日の米株式市場、ダウ平均は4日続落し、6月に付けた年初来安値を下回りました。S&P500も一時、年初来安値を更新しています。

リスク資産を減らし現金を増やす投資家が急増

バンク・オブ・アメリカ(BofA)のレポートによると世界のファンドなどのデータでは21日までの1週間で以下のような状況となっています。

投資家は現金の保有を大きく増やす一方で他の資産クラスについてはほぼ全て敬遠している状況です。

・現金の保有は303億ドル(約4兆3300億円)が増加
・株式ファンドから78億ドルが流出
・債券ファンドから69億ドルが流出
・金から4億ドルが流出
 
バンク・オブ・アメリカのマイケル・ハートネット氏は
投資家のセンチメントが2008年の金融危機以来で最悪とし国債からの資金流出は1920年以来の高水準だとしている。
そして、今後については以下のように予想しています。
・現金と商品のボランティリティは引き続き債券と株式を下回りパフォーマンスはいい

・米国株はこの先一段と下げ企業利益予想に基づくとS&P500は3300~3500で推移し現在の水準を少なくとも7%下回る

 
 
対するゴールドマン・サックス・グループは今後のS&P500について以下のように予想しています。
・年末目標を従来の4300から3600に下方修正

・リセッション(景気後退)確率が上昇し企業業績の低下から底値は3150

 

まとめ

世界の資産状況と投資銀行の米国市場の予想についてご紹介をしました。

利上げが行われている状況では何がどう動いても株価は下落していきます。FRBに逆らうことはできません。

S&P500の今年の高値から-30%程度の下落は既に織りこまれてきているようです。

ハードランディングした最悪のケースで-40%の下落というところでしょうか。

 

投資家の現金比率が増えてきており、このような状況では「キャッシュ イズ キング」に間違えはありませんが、

信用取引をしない一般投資家は既に株価が下落しているところで安易に株式などを売ってしまうと累積リターンが大きく落ち込む可能性があります。

ボランティリティが高い相場が今後も続きますが、冷静に対応していきましょうね。

 

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