多くのインデックス型の投資信託の中でも最強とも評される1つに全世界株があります。その理由と米国株との比較とおすすめの商品についてご紹介をします。
世界経済は人口増加とともに成長する
マネーポストWEBさん。
こちらをまとめると。
代表的な指数であるS&P500などの成長合わせた成果を目指すのが「インデックス型投信」。
分配金(運用益)を自動的に再投資していく仕組みで、“雪だるま式”に複利が積み上がる。
インデックス型投信を長期間“ほったらかし”にしておくことが、知識の少ない初心者でも簡単に資産を増やす近道になる。
オルカン(全世界株)は日本を含む先進国と新興国の約50か国の優良企業に分散投資するインデックス型投信。
ひとつの国の銘柄が急落しても別の国の銘柄で損失のカバーが目指せる。
基本的に人口増加とともに世界経済は成長するのでオルカンを長期的に保有すれば、世界経済成長の果実を得られるはず。
eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)が最強。類似する投資信託と比べて「規模」の大きさがオルカンの強み。
一括購入し長期保有することを勧める。ただし、毎月積み立てでも可。その場合はつみたてNISAの利用も検討に値する。短期の売買には向いていないことが前提。
売却する時は一括ではなく年に数%ずつ売るのが望ましい。
まとめ
「投資信託で全世界株が最強とも言われる理由」についての記事についてご紹介をしました。
リターンという面で全世界株が最強かどうかは、未来が確実に予測できる方でなければ分かりません。
世界経済は人口増加とともに成長するので、全世界全ての株式を買っておけばハズレはなく、また今後どの国が成長するかなど考える手間はないので、ほったらかしにできるという面では”最強”だと思います。
まさにこの概念に基づいた投資方法がインデックス投資です。
全世界株に4%ルールは当てはまらない
この記事で気になったのは全世界株と米国株の説明がごちゃごちゃになっていることです。
全世界株が最強と言っていますが、バフェットのS&P500インデックスを推奨するエピソードを出しています。
「私が死んだら、遺産の90%をS&P500に連動するインデックスファンドに投資しなさい」
“投資の神様”と呼ばれる米国人投資家のウォーレン・バフェット氏が、家族にそう伝えたのは有名なエピソードだ。
また、下記の内容は4%ルールのことを言っているのだと思いますが、4%ルールはあくまでも米国株と米国債などの優良債権の保有を前提とした考え方ですので、全世界株には当てはまりません。
オルカンの平均年利を5%程度と想定しておけば、保有資産を年に4~5%ずつ手放しても理論上は資産が尽きることがない。
そうやって資産をできる限り長持ちさせることが、老後の安心につながるでしょう。
また、4%ルールでも米国株と米国債券の比率が50%ずつの場合、5%で取り崩してしまうと、35年後に資産が残っている確率は59%まで低下します。
詳細はこちらを参照してください。
ですので、上記のように「4~5%ずつ手放しても理論上は資産が尽きることがない」言い切っていることに疑問を感じます。
全世界株のリターンがこれより多くなるのか、少なくなるのかは誰にも分かりません。
より安全な方向で、米国株でも年率3%程度と考えておけばよいと思います。
米国の人口は2050年まで増加し続ける
国連が2022年に発表をしたレポートによると世界人口は2022年11月時点で80億人に達し今後も増え続けることが予想されています。
世界の人口規模と年間成長率
「人口の増加とともに経済は成長する」のであれば米国の人口はどうなるのでしょうか。
地域別の人口予測
ヨーロッパと北アメリカ(オレンジ線)の人口が一緒になっていますが、2050年までは緩やかに増えていることが分かります。
また、更に国別の人口上位ランキングで米国の人口を確認すると2050年まで緩やかに3億7500万人まで増え続けています。先進国の中で2050年までトップ10に入っているのは米国だけであることが分かります。
世界の人口上位10カ国のランキング
※人口(百万人)
1990 | 2022 | 2050 | ||||
1 | 中国 | 1,144 | 中国 | 1,426 | インド | 1,668 |
2 | インド | 861 | インド | 1,412 | 中国 | 1,317 |
3 | アメリカ | 246 | アメリカ | 337 | アメリカ | 375 |
4 | インドネシア | 181 | インドネシア | 275 | ナイジェリア | 375 |
5 | ブラジル | 149 | パキスタン | 234 | パキスタン | 366 |
6 | ロシア | 148 | ナイジェリア | 216 | インドネシア | 317 |
7 | 日本 | 123 | ブラジル | 215 | ブラジル | 231 |
8 | パキスタン | 114 | バングラディッシュ | 170 | コンゴ | 215 |
9 | バングラディッシュ | 106 | ロシア | 145 | エチオピア | 213 |
10 | ナイジェリア | 94 | メキシコ | 127 | バングラディッシュ | 204 |
米国の人口は”少なくとも”2050年まで増え続けることが比較的誤差が少ない人口予測のデータから分かります。
よって、米国株については以下の内容から長期的に投資をしても報われるインデックスと言えるでしょう。
・先進国で金融の法制度が整っている
・イノベーションを生みやすい社会の仕組みがある
おすすめの全世界株や米国株の商品は同じインデックスの商品であれば、まずはコストと純資産を優先して選べばよいです。基本的にコストが安いほど、純資産は増えていくはずです。
現時点の全世界株、米国株などの投資信託の信託報酬を比較していますので参考にしてください。
いずれにしても自分が投資するコアを全世界株、米国株のどちらにするか決めることですね。これはリターンという面では未来は誰にも分からないので正解はありません。
正しい知識を身に付けた上で、コツコツとやっていきましょうね。
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