アメリカの株価は底を打ったのか?強気派・弱気派の予想

今週のアメリカの株価は急反発を見せています。

10月7日の雇用統計を前に株価上昇はひと段落していますが、この上昇について強気派と弱気派の分析が分かれています。

アメリカの株価は底を打ったのか?

S&P500は10月3日にFRBが金融引き締めを緩めるとの予測から2日間、急上昇しています。

はたして、10月2日の株価が底になったのでしょうか。

強気シグナルで数週間で3%以上の上昇

バンク・オブ・アメリカ(BofA)のストラテジストは2日連続の上昇は強気シグナルを発しているとして

S&P500は4日終値から数週間で少なくとも3%上昇する可能性があると語っています。

主要な抵抗線となっている3900-3946の水準まで上値余地があり、4日終値から3-4%の値上がりを示唆している。

3、4両日はいずれもニューヨーク証券取引所、上場銘柄の90%強が上昇し、出来高もポジティブだった。

この2日間に9月28日も含めると、5営業日のうち3営業日でこうした状況が発生しており、強気のサインである。

こうした条件を2営業日連続で満たしたのは2012年12月31日と2013年1月2日で、S&P500は2013年に年間ベースで30%近く上昇した。

出典:Bloomberg

弱気相場は終わらない

対する弱気派はこのように警告しています。

ゴールドマン・サックス・グループの資産配分調査責任者

市場が来年の米金融当局による急速な転換を織り込みつつあるという意見と格闘している。

当局が来年にかけて利上げを継続するとみており、長期債の実質利回りが継続ベースでピークに達すると予想するのは時期尚早かもしれない。

ネッド・デービスのステラジスト

パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長はインフレ減速の道筋が明確になるまでは、金融当局は姿勢を転換するつもりはないことを明言している。

市場は引き続き、経済データと当局の発信に反応して高い変動性を示すだろう。

 

まとめ

現在のアメリカの株価について強気派と弱気派の分析についてご紹介をしました。

バンク・オブ・アメリカの強気派の意見については、短期的な分析かもしれませんが、このような条件を満たした場合は、

「年間ベースで30%近く上昇した」とあるので長期的な分析とも受け取れます。

MACDが短期的には上昇トレンドになりつつある。ということは確かですが1日でトレンドは変わってしまいますから。

 

いつものように、今後の株価がどのようになるか私には分かりませんが…

「今が底だ!買えー!」という気分ではないことは確かで、明らかに弱気派です。

というわけで、まだ最安値更新はありえると思っています。知らんけど

 

ニュース、SNSなどで、いろいろな情報は入れつつも最終的には自分の考えで投資をすることをおすすめします。

10/7 雇用統計、10/13 米消費者物価指数(CPI)と重要指標が公表されます。

トンネルは続きますが、あわてることなくコツコツとやっていきましょう。

 

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