年利が4%を超えてきたドル建てMMFをマネックス証券で購入しました。外貨建てMMFのメリット・デメリットについて解説します。
外貨建てMMFのメリット・デメリット
外貨建てMMFのメリット、デメリットについて解説します。
今回、購入した商品は「ニッコウ・マネー・マーケット・ファンド」です。
外貨建てMMFとは
国内の金利よりも高い米ドル、トルコリラ、南アフリカランドなど格付けの高い外貨で公社債や短期金融商品などの比較的リスクが少ない商品に投資することで好利回りを得られる商品です。
ニッコウ・マネー・マーケット・ファンドの投資対象
現金およびファンドの表示通貨建て公債商品で、第三国の中央当局または中央銀行、欧州連合(EU)、EU加盟国の地方自治体、政府、中央当局または中央銀行、MMF規則第17条に定められる欧州事業体または超国家的事業体が発行または保証するものです。
メリット
外貨建てMMFのメリットです。
1.円と比較すると高金利
米ドルで4%程の金利。
2.手数料が無料
為替手数料以外は無料。
3.資金流動性が高い
ファンド営業日であればいつでも自由に買付、換金ができ、受渡も申込日の翌ファンド営業日に完了する。
※マネックス証券
4.少額から運用が可能
マネックス証券
購入は1,000円以上1円単位(外貨の場合は1,000円相当以上の0.01外貨単位)で少額から始めることができ、積立での購入(円貨のみ)も可能。
※詳細はこちら。
SBI証券
円貨から購入する場合は5,000円、ドル建MMFは10ドルから買付可能。積立は毎月5,000円から可能。
※詳細はこちら。
楽天証券
ドル建ての場合は1000円前後から買付が可能。
※詳細はこちら。
5.株式や投資信託と損益通算が可能
株式や他の投資信託と損益通算ができ、損失が出た場合は、最長3年間の繰越控除も可能。
外貨建MMFの分配金・譲渡損益・償還差損益は20.315%(国税15.315%、地方税5%)の申告分離課税。
デメリット
外貨建てMMFのデメリットです。
1.為替リスク
円で外貨商品に投資をするので購入、売却時に為替の影響を受けます。ドルで購入した場合でも円に換金する場合も同様です。
2.金利変動リスク
金利変動により証券価格が変動するリスクがあります。
一般に金利が上昇した場合には債券価格は下落し、ファンド証券の1口当たりの時価による純資産価格の下落要因となります。
また、金利が下落した場合には、金融市場証券からの収益(受取利息)の減少要因となります。
3.元本割れリスク
あくまでも、公債などに投資をしている商品なので、投資商品の価格下落により投資元本を下回ることがあります。
また、円に換金する時の為替の影響により元本割れすることもあります。
4.信用リスク
運用会社が財政難、経営不振、またはその他の理由により、利息、元本や買戻代金をあらかじめ決められた条件で支払うことができなくなることがあります。
一般に債務不履行が発生した場合または予想される場合には、債券および金融市場証券の価格は下落し、1口当たりの純資産価格の下落要因となります。
<例> ニッコウ・マネー・マーケット・ファンド
ドル建てMMFの一例として、「ニッコウ・マネー・マーケット・ファンド」の内容について紹介をします。
投資対象
主な投資対象です。「コマーシャル・ペーパー」とは企業が事業に必要な資金を調達するために発行する、短期の無担保約束手形のことです。
公債に投資と記述があるので、企業というよりは国の機関がほとんであると思われます。
この商品の場合は、ドイツ、フランス、オランダの3ヵ国だけに投資をしています。全てヨーロッパの3ヵ国だけとは、地政学的なリスクはありそうです。
純資産推移と暴落率
2013年~2023年の純資産の推移です。株式などと比較すると変動が少ないことが分かります。
年間暴落率の他リスク資産との比較です。こちらからも価格変動が少ないことが分かります。
手数料
ファンドの運用から売却までにかかる手数料です。
MMF購入と売却時の手数料は無料ですが、運用時に管理報酬0.91%がかかります。
外貨建てMMFの商品と購入方法
マネックス証券、SBI証券、楽天証券で購入できる外貨建てMMFの商品とマネックス証券、SBI証券で購入する方法についてこちらで解説をしています。
まとめ
外貨建てMMFのメリット、デメリットについて解説をしました。
1.高金利
2.手数料が無料
3.資金流動性が高い
4.少額で運用可能
5.株式や投資信託と損益通算が可能
■デメリット
1.為替リスク
2.金利変動リスク
3.元本割れリスク
4.信用リスク
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