アメリカのインフレピークは近いか 株式市場に見られるきざし

アメリカのFRB(連邦準備制度理事会)がインフレとの闘いに成功しているきざしが、市場にようやく現れているとジム・クレーマー氏が指摘しています。

インフレのピークは近いか 株式市場に見られるきざし

ジム・クレーマー氏は以下のように語っています。

ようやくインフレとの戦いに進展があり、進展はこの市場の最も重要な商品だ。

 

今週、決算発表をした企業の中にはトラック運送会社と貨物運送会社があり、その厳しい四半期と予測は株価を下落させるとともに、FRBのインフレとの戦いが彼らに打撃を与え始めていることを示しています。

J.B. Hunt
四半期で予想を上回る利益と収益を報告しましたが、機器の確保に苦労している。マクロ経済の逆風を取り巻く不確実性について警告した。

Knight-Swift Transportation
第4四半期の貨物輸送が低調に推移するとの見通しを示した。予想を下回る業績となり、通期業績見通しを下方修正した。

Union Pacific
第3四半期の運賃収入と車両台数の予想を下回った。通期予想 を下方修正し、コスト上昇を警告した。

 

重要なのは運賃が下がり続けていることで、これはFRBがインフレとの戦いで前進していることを意味する。

ビジネスが鈍化するにつれて、誰もトラック運転手の不足について話さなくなります。FRBにとってまたひとつの勝利だ。

 

まとめ

ジム・クレーマー氏が語った「株式市場に見られるきざし」についてご紹介をしました。

運送会社の収益悪化は、金利上昇により経済が停滞してきたことを示しています。

 

運送会社の決算以外にも金融引き締めによる影響が様々なところに出ています。

9月の米中古住宅販売件数は8ヶ月減と急速に減り続けています。

同様に9月の米住宅着工件数は市場予想以上に減少しています。

米30年住宅ローン金利は2002年以来の最高水準である6.94%まで上昇しています。

最後に世界の消費者物価指数(CPI)です。日本でさえ、3%を超えてきました。

利上げが経済へ急速に影響を与えていることが分かります。

11月発表の10月米消費者物価指数(CPI)ではインフレがピークをつけたとの数字がはっきりと出てくるのでしょうか?

注視していきましょう。

 

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ボランティリティが高く、不安定な相場は投資家に対し株を売って現金にするよう誘惑をするかもしれませんが、それは「インフレ調整後のマイナスリターンを受け入れるということだ」とバンガードは提言しています。
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