新NISAよりiDeCoを優先すべきという意見をみかけることがありますが、本当にそうなのでしょうか。
資産形成の優先度はiDeCoが上?
日経新聞さん、山崎俊輔氏の記事はこちら。
要点を抜粋すると。
・会社員には住宅ローン減税とiDeCoしか所得控除の選択肢がないので、運用益が同じ非課税になるなら、iDeCoの投資枠を埋めることが先決
・老後資金については会社の退職金とiDeCoに任せておき、新NISAは自由度の高い資産形成の場として活用する
・大切なのは、年収が増えて拠出余力が高まったときに、積立投資の金額を増やすこと
・投資の出口戦略として、定年退職が近づいてきたら、高リスク資産から低リスク資産に移し替えるべきなどといわれるが、別にこだわる必要はない
・50代などでリスクを落とすと、自分でみすみすリターン獲得のチャンスを逃すことにもなりかねない
まとめ
新NISAやiDeCoのある1つの考え方についてご紹介をしました。
「資産形成についてはiDeCoを優先すべき」という筆者の考え方でした。
私の考えは全く反対で資産形成には新NISAを優先すべきだという考えです。
筆者はiDeCoのことを住宅ローン減税とならぶ、サラリーマン唯一の所得控除としています。
これは間違えではないのですが、iDeCoの場合は、先に減税される代わりに新NISAとは異なり最後の解約時に課税されます。
しかも、非常に複雑な仕組みなので、制度内容を詳しく理解しておかないとより、多くの税金を取られる可能性もあります。
という理由で、多くの一般的な方は、生涯非課税投資枠が1800万円になった新NISAだけをしておけば問題ありません。
資産形成をわざわざ複雑にする必要はないのです。
一方でリスクについての考え方については、筆者と同じです。株式(リスク資産)比率を100-年齢にするといった有名なリスク配分の考え方がありますが、
この単純な考え方には反対です。筆者の言うように時代に合っていないですし、何よりも年齢によってリスク資産の配分を変えるという考え方自体に違和感があります。
リスク許容度は人それぞれですが、リスク資産の配分を若年層、高齢層で変える必要はないと思っています。
「お金からお金を効率よく生み出したい」という目的は誰であっても同じなのですから。
もし、60歳で資産を現金100%にしたとしても先は長いです。ボケていない限りはシンプルな投資を続ければいいのではないでしょうか。
iDeCoの問題点についてはより詳細にこちらで解説しています。
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