「NISAとiDeCoではiDeCoを優先すべき」との記事を見かけましたので、両方実際に利用している者の立場として率直にNISAとiDeCoでのベストな資産運用方法について考えます。
iDeCoを優先すべき?
トウシルさん。
山崎さんという方は「NISAとiDeCoを併用しiDeCoを優先すべき」としてその理由を以下のように述べています。
2.60歳以降の受け取り時点まで解約できないことがメリットになる
iDeCoは不要な制度
結論として、iDeCoは不要です。非課税口座はNISAだけで運用をしましょう。
NISA、iDeCo両方の制度を5年以上使っている者として言わせていただくと、新NISAが来年から始まることが決まった今、多くの人にとって「iDeCoは不要な制度」になりました。
強いて言うのであれば、新NISA枠を5年で埋めてもなお潤沢な資金がある方におすすめはしないが、利用してもよいのでは。といったところです。
この方が言っていることとは真逆ですね。(^^;
現行制度ではiDeCoは65歳になるまで拠出可能です(公的年金の保険料を納付する立場であることが条件)。将来的には70歳まで拠出可能になる可能性がありますが、対象と想定されているのは現役世代であり、高齢期は使えなくなります。NISAは一生涯使えるわけですから、iDeCoは使えるうちに優先的に使いたい選択肢といえます。
理由としては、iDeCoには以下のような重大な欠点があるからです。制度内容がすばらしいものであれば、筆者の意見に賛同することができるのですが。
2.年金として利用できない可能性がある年金制度
3.運用手数料が高い
まとめ
NISAとiDeCoの併用でiDeCoは優先すべき?の結論、「そもそも併用の前にiDeCoは不要です」についてご紹介をしました。
NISAが改正される前であれば、NISAとiDeCoの併用も意味があったかもしれませんが、
NISAの年間投資額が360万円まで拡充された今となっては、iDeCoのデメリットを考慮すると不要な制度になってしまったということです。
筆者はiDeCoを利用している?と思いたいですが、利用している人ですら制度内容を把握していないことが多いでしょう。
iDeCoを胸を張っておすすめできるようになるには、NISAがそうであったように制度改革が必須です。
大増税を実施しているのですから、NISAの影に隠れてしまったiDeCoの抜本的な制度改正もしてもらいたいものです。
国の対応を注視しつつ、私達にメリットがある制度であれば自分の頭で考え惑わされることなく選択をしていきましょうね。
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