米国、継続利上げの高金利下で投資家がすべき対策 バンガードは債券投資を推奨

米国のFRBは年内後、2回の金利引き上げをする発言をし、市場は1回の利上げを織り込んでいる状態で、高金利は長期間続くと予想されます。この状況下で投資家がすべき対策についてバンガードが語っています。

高金利下で投資家がすべき対策

バンガードは高金利下での対策についてこのように語っています。

高止まりするインフレを鎮めるためのFRBの取り組みの中心は短期金利の引き上げであり、それが成功しているようです。

しかし、現在の投資家の多くは、このような金利環境を乗り切った経験がほとんどありません。

■投資家が考えるべきこと

・債券は再び収益をもたらすようになった。
幅広く分散された債券投資信託やETFの多くは現在、利回りが4%超えようやく投資家に意味のある経常利益をもたらしている。

・イールドカーブの最短端には祝福すべきことがある。
多くの銀行普通預金口座の利回りは依然として1%未満ですが、一部のマネー マーケット ファンド利回りは5%以上で、21 世紀初頭以来の最高水準となっている。

・金利の急速な上昇により、株式の大幅な買い戻しにつながった。
このような価格の再設定は投資家にとって必ず痛みを伴うものだが、その一方で、今後予想される株式リターンの上昇につながるというメリットもある。

・不安定な展開が予想される。
金利の変動が経済に完全に反映されるまでには1年以上かかるため、金利が頭打ちになった後も市場は不安定な状態が続く可能性が高い。

しかし、投資家は、株式と債券の見通し改善を活用した戦略的ポートフォリオを構築し、それを継続することで、長期的に投資を成功させることができる。

まとめ

バンガードが語る、高金利下の今すべき対策についてご紹介をしました。

株式と債券の見通し改善を活用した戦略的ポートフォリオを構築
 
具体的にはどうすればよいのでしょうか?
債券については投資信託、ETF、MMFと3つの商品が出てきました。

株式については、「今後上昇のリターン」とありますが、S&P500の年初来リターンは既に14%を超えていて、この状況で大きく買おうとは思いません。
となると株式以外に目を向けるということになります。
 
債券の投資信託、ETFをコスト優先でもう少し深掘りしてみます。
投資してもよいと思える主な銘柄はこのぐらいでしょうか。抽出した商品は今回は社債を除いたので米国の債券、米国債の商品がほとんどになりました。
■投資信託

SBI・iシェアーズ・米国総合債券インデックス・ファンド 0.0938%
SBI・iシェアーズ・米国短期国債ファンド 0.1138% 
ニッセイ外国債券インデックスファンド 0.154%
eMAXIS Slim 先進国債券インデックス 0.154%

■日本ETF

1486 上場インデックスファンド米国債券(為替ヘッジなし) 0.095%
1656 iシェアーズ・コア 米国債7-10年 ETF 0.14%
2620 iシェアーズ 米国債1-3年 ETF 0.14%
2621 iシェアーズ 米国債20年超 ETF 0.14%

■米国ETF

AGG シェアーズ・コア 米国総合債券市場 ETF 0.03%
BIV バンガード 米国中期債券ETF 0.05%
BLV バンガード 米国長期債券ETF 0.05%
BND バンガード 米国トータル債券市場ETF 0.035%
BSV バンガード 米国短期債券ETF 0.05%
EDV バンガード 超長期米国債ETF 0.07%
IEF iシェアーズ 米国国債 7-10年 ETF 0.15%
IGSB iシェアーズ 米ドル建て社債1-5年ETF 0.04%
SHV iシェアーズ 米国短期国債 ETF 0.15%
SHY iシェアーズ 米国国債 1-3年 ETF 0.15%
TLT iシェアーズ 米国国債 20年超 ETF 0.15%
VGIT バンガード・米国中期国債ETF 0.05%
VGLT バンガード・米国長期国債ETF 0.04%
VGSH バンガード・米国短期国債ETF 0.05%

日本の投資信託で米国の債券や米国債投資するのであれば、今月に新規設定をした「SBI・iシェアーズ」の一択です。
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日本ETFはまだまだ選択肢が少ないですね。

米国ETFで定番的なところでは、 AGG や BND です。BNDの現在の30日利回りは4.33%です。2022年10月に底を付けています。

MMFについては、こちらでリスクなど含め詳しく解説していますので興味のある方は確認してみてください。

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バンガードのアドバイスに頷くことができた方は、リスクを十分に理解した上で債券投資を検討してみてはいかがでしょうか。

 

 

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