リタイアするには貯金はいくら必要?経済的自由を達成する7つのステップ

アメリカでFIRE(経済的自立/早期退職)を達成した方の本の中では、1、2番目ぐらいに出版された「FIRE 最速で経済的自立を実現する方法」の著者、

グラント・サバティエ氏が示した経済的自由を達成するまでの7つのステップの中で貯金の目安についても語っています。

FIREって何?

FIRE(経済的自立/早期退職)の概念についてはこちらをご確認ください。

サラリーマンが早期リタイアFIREをするために必要な金額は
世の中では、いつの間にかFIREブームですね。 FIREをするには資産がいくらあれば達成が可能なのかを確認してみました。

 

リタイアするには貯金はいくら必要?経済的自由を達成する7つのステップ

ミリオネアであるグラント・サバティエ氏は投資からの収入で永続的に暮らせるだけの資金がありますが、リタイアはしていません。

1ドル貯めるごとに、人生の自由と選択肢が増えるのです。

いくら貯めた、投資したかをもとに、「何ヶ月分の自由を手に入れたか」と自問してみてください。

 

サバティエが語る7段階7段階の経済的自由を含む、お金の安全へのロードマップです。

出典:CNBC

働くアメリカ人の半数は、給料日前の生活を送っており、レベル2「自給自足」である。として、

レベルを上げていくには、経済的な習慣やお金に関する全体的な考え方を変えていく必要があるとサバティエは言っています。

レベル1:明確さ

最初のステップは、自分の経済状況を把握することです。持っているお金の額、借りているお金の額、そして目標は何なのかを把握します。

レベル2:自給自足

次に、経済的に自分の足で立っていることを目指します。両親からの援助がなくても、自分の生活費をまかなえるだけの収入がある状態です。

このレベルでは、給料日前の生活や、生活費を稼ぐためにローンを組んでいる可能性があります。

レベル3:余裕のある生活

レベル3の人は、生活費の後に残ったお金を、緊急時の資金作りや老後のための投資などの目標に回すことができます。

レベル2を脱するには、経済的な余裕を持つことが必要だが、それは必ずしも給与を大幅に上げることを意味しない。

10万ドル(1300万円)以上稼いでいるアメリカ人の31%が、給料日前の生活を送っている。

大金を稼いだからといって、そのお金を実際に貯めているとは限りません。この国のほとんどの人は、借金で生活しているのです。

 

レベル4:安定

レベル4に到達した人は、クレジットカードなどの高金利の借金を返済し、生活費の6カ月分を緊急用資金として蓄えています。緊急時の資金を蓄えることで、予期せぬ事態に家計が振り回されないようにすることができます。

このレベルであれば、失業しても、別の街に引っ越さなくてはならなくなっても、心配ありません。

貯蓄額を計算するときは、日常的な支出ではなく、不測の事態を想定してください。

失業したら、例えば、ジムの会員権を切ったり、定期購読をやめたりするでしょう。生活していくために必要な最低限のことを考えるのです。

 

レベル5:柔軟性

レベル5の人は、少なくとも2年分の生活費を蓄えています。このような貯蓄があれば、お金で買える時間を考えることができ、その気になれば、1年は仕事を休めます。

このお金をすべて現金で持つ必要はなく預貯金や投資口座の合計でもいいです。必要なときに、そのお金にアクセスできるようにしておけば、少なくとも一時的に仕事から解放される柔軟性があるのです。

 

レベル6:経済的自立

経済的自立を果たした人は、投資で得た収入だけで生活することができます。

投資ポートフォリオに多額の資金があり、そこから利息を得ているか、賃貸物件を持っていて、家賃から得られるキャッシュフローで生活費を賄っているか、あるいはその2つのハイブリッドであるかです。

ここに至るには、収入の高い割合を投資する必要があり、生活費を大幅に下げるために、より控えめなライフスタイルにシフトする必要があるかもしれません。このようなライフスタイルを追求するには、従来のパーソナルファイナンスのパラダイムから考え方を変える必要があります。

「収入の5%、10%、15%を貯めれば、65歳でリタイアできるかもしれない」と教えられてきました。

より多くの若者は積極的に貯蓄と投資を行えば、仕事を減らし、自分の将来と運命をよりコントロールできることを理解し始めています。

 

レベル7:豊かな富

4%ルールとは、株式と債券のバランス型ポートフォリオからインフレ調整後、毎年4%を安全に引き出し、資金が枯渇することなく成長し続けることを比較的確実に仮定した退職後の経験則である。

4%という数字が最適かどうかについては経済学者の間でも議論があるが(より保守的な見方では3.3%に近いかもしれない)、

この計算方法はFIREナンバー(退職して快適に暮らすために必要な年収額)を定めるための基礎となるものである。

レベル6の人は、老後が計画通りに進んでいるか、ポートフォリオの変動を監視する必要があるが、レベル7の人はそのような心配をする必要はない。

レベル7は豊かな富、つまり必要以上のお金を持っていることです。お金について心配する必要はない。日常生活に不可欠なものではないのです。

 

まとめ

グラント・サバティエ氏が語っている経済的自由を達成するまでの7つのステップについてご紹介しました。

ざっとまとめると以下のようになります。

経済的自由を達成する7つのステップ
1.資産状況を把握する
2.自立して生活できるようにする
3.借金はせず、貯金をする
4.生活費の半年分を貯蓄し、必要最低限の暮らしをする
5.2年分の生活費を貯金や投資で貯蓄する
6.収入の多くを投資に回し生活費を下げ、投資の収入だけで生活できるようにする
7.4%ルールに基づいたお金を心配する必要がない資産を築く

一般的なFIREはレベル6でレベル7は倹約することなく生活をすることができる資産規模だと理解しています。

日本であれば3~5億円以上というところでしょうか。

 

 
彼は以下のように語っています。
人生を変えたいのなら、違う選択をしなければならない。
 
もし、あなたがFIREをして自由な人生を歩みたいと望むのであれば、今までとは違う選択をする必要があるということです。
 
コツコツと行動を継続して自由をつかみ取りましょう!

FIRE 経済的自由を達成する7つの方法
「FIREを目指せ 最強の人生向上術 経済的自由を達成する方法」スコット・リーケンズ著を読みました。私達が日本でFIREを目指す上で役立つことはあるかを考えてみます。
最速でFIREするための3つの方法
「FIRE 最強の早期リタイア術 最速でお金から自由になれる究極メソッド」に書かれている最速でFIREするための3つの方法をご紹介します。
【その後のとなりの億万長者】億万長者への道はFIRE達成への道となる
名著、「となりの億万長者」の続編が出ていたようなので読んでみました。1996年に執筆された「となりの億万長者」を現代に合わせて再検証しています。サブタイトルは「全米調査からわかった日本人にもできるミリオネアへの道」となっています。

コメント