老後に必要なお金 2000万円 月いくらの積立投資が必要かシュミレーションをしてみた

老後に必要な金額は2000万円。いや、最新データでは0円。などという情報が聞かれますが、さすがに0円で老後をむかえたいとは思いません。

個人的には年金をあてにしていないこともあり、最低でも2000万円はあった方がよいと考えています。

2000万円を投資でつくるには毎月いくらの積立をすればよいのか、ニッセイ基礎研究所などのデータでシュミレーションをしてみます。

老後資金2000万円を積立投資でつくる

老後資金として2000万円以上が必要だと考えている理由です。

老後資金には本当に2000万が必要?
金融庁が発表した報告書の中で「老後には2000万が必要!(省略)」と記述されていたことについて世の中が騒がしくなっている件について今さら感がありますが、、散々論議されたところで改めて計算して確認するとともに私の感想を書いてみます。

 

目標を100%達成したのは毎月4万円から

老後を65歳以上と仮定、毎月の積立金額に余裕を持たせ25年間、40歳から積立投資を開始したとしましょう。

2000万円を目標として毎月2万円から5万円までを外国株式、国内株式、外国債券、国内債券、バランス型に投資をした時の結果です。

25年間で2000万円を100%の確率で達成できたのは、以下3つの資産で毎月の積立金額は4~5万円という結果になりました。
・外国株式 ⇒ 毎月4.5万円で達成
・外国債券 ⇒ 毎月4万円で達成
・バランス ⇒ 毎月5万円で達成

※資産配分固定型の低リスク型を代表的なバランス型として取り上げる。
低リスク型は国内債券 67%、外国債券5%、国内株式 17%、外国株式8%、短資3%の資産配分とする。

 

毎月2.5~3万円で目標を達成する方法

毎月4万円以下の積立投資でも一時的に2000万円を上回ったケースがあることが分かった。

一時的に2000万円を上回った確率は積立金額別に以下のようになった。
2万円 14%
2.5万円 30%
3万円 22% 

灰色:一度も2000万円を上回らなかった
オレンジ色:一度は2000万円を上回ったがその後下回る
緑色:25年後に2000万円を上回る
 
上記の積立額2.5万円、3万円で2000万円を維持させる方法は以下の3つで(b)か(c)に運用方法を変更することにより2000万円を維持できる確率が上がることが分かる。
(a)半分を元本確保型にする
(b)全額をバランス型にする
(c)全額を元本確保型にする
 
■2.5万円の時価残高の分布図
 
■3万円の時価残高の分布図
 
 

まとめ

老後資金2000万円を積立投資でためるには毎月いくら必要か。のシュミレーションについてご紹介しました。

・外国株式 ⇒ 毎月4.5万円で達成
・外国債券 ⇒ 毎月4万円で達成
・バランス ⇒ 毎月5万円で達成

2.5万円~3万円で2000万円を達成する方法についてもご紹介しましたが、つまりこれは資産ごとにリスクが異なるということです。

リスクが低い現金にしてしまえば、大きくは減らないというのは当たり前ですね。

感情的に2000万円を超えたところで、リスク資産を売却できるか?ということはここでは触れませんが…

 

「年齢が上がるごとに投資比率を下げろ」とはそういうことです。

ごく一般的には

投資比率% =100- 年齢

なんてことがよく言われます。

 

今回ご紹介をした結果については、大まかな参考としては非常に役立ちますが目安程度と思った方がよいでしょう。

外国債券は過去のリターンは良かったのかもしれませんが、今の感覚として外国株式以上のリターンが出せるとはとても思えません。

よって、以下の資産でできれば5万円以上、25年積立をおこなえば2000万円以上は高い確率でつくることができます。

・外国株式(米国株式)
・全世界株式

一般的な会社員であれば、以下の優遇制度で月額56,333円を積み立てられれば老後のお金の心配はしなくていいということです。

・つみたてNISA 33,333円
・iDeCo 23,000円
 
この金額をリターン5%でシュミレーションをすると25年で3300万円、30年で4600万円ぐらいまで増えるということです。
 
この記事を読んでいる積立をしている方、これから積立投資を始めようとしている方は非常に優秀ですね。
私は今のような情報、環境はなく20~30代では積立投資などせず散財していましたから。^^
特に若い方はこの金額を積み立てるのは難しいかもしれませんが、全く問題ありません。つみたてNISAからできる範囲の金額を積み立てていきましょう。
若い方には時間という一番の武器があります。
40~50代の方も遅いということは全くありませんよ。
 
できる範囲で一歩ずつ進んでいけばあなたの5年後、10年後は必ず理想の生活に近づいているはずです。

 

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