新NISA、旧NISAの3倍のペースで投資資金が流入

新NISAが開始されて、わずか1カ月程度しか経っていませんが、昨年までの旧NISAの3倍のペースで投資資金が流入しています。

積み立て設定額が前年同月比で75%増加

日経新聞さんの記事はこちら

新NISAで1.8兆円流入、旧制度の3倍ペース 過半は投資信託 - 日本経済新聞
新しい少額投資非課税制度(NISA)開始から1カ月が経過し、対面・ネット証券10社の口座を経由した購入額が合計で1兆8000億円を超えた。単純比較はできないが、旧NISAの3倍ペースの資金流入を記録した形だ。購入総額の過半は投資信託で、米国...

要約すると。

■新NISAの現状

・対面・ネット証券10社の口座を経由した購入額が合計で1兆8000億円を超え、旧NISAの3倍ペースの資金流入

・購入総額の過半は米国など世界の株式に投資する投資信託

・若い世代が多いネット証券で投信の購入比率は6割近くで、中・高年層が多い対面証券では7割が個別株

・楽天証券の1月の投信積み立て設定額が前年同月比で75%増加し、1人当たりの平均積立設定額も44%増の5万757円となった

・楽天証券の新NISA口座開設者のうち半数は30代以下で女性比率は5割超

■新NISAで買われている商品

・1位は「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」で2位は「米国株式(S&P500)」

・投信購入ランキング上位10本のうち9本が全世界株や米国株で運用する指数連動型の商品

 

・個別銘柄の買い付け額上位はJTやメガバンクなどの高配当銘柄が占め、NTTは4位

■日本の個人投資家の動きとNISAの今後

・個人投資家全体でみると日本株売りが優勢

・1月は冬のボーナスや年初一括投資でNISA経由の投資額が膨らみやすい

・年明け以降もNISA口座の新規開設ペースは衰えてなく、「NISAで初めて投資をする人が入ってくるのはこれから」との見方もある

まとめ

新NISA開始から1カ月の現状について、ご紹介をしました。

みなさんが新NISAで買っているのは「全世界株、米国株の投信か、日本の高配当株」でした。

NISAが若年層を中心に確実に一般の方にも広がってきていることが分かるデータでしたね。

 

下記のコメントがありましたが、同感で日本人の特性上?「お隣さん、同僚もみんなNISAを始めている」と聞けば、まだまだ、これからNISAに参入してくる層も多くプラスに作用することでしょう。

業界内では「NISAを使って初めて投資をする人が入ってくるのはこれから」との見方もある。

今回のデータで一番、驚いたのは新NISA口座開設者の5割超が30代の女性だということです。

なぜなら、今までは投資している層の多くは男性という構図があったからです。

これは、ほとんどの女性が社会に出て働くことが当たり前になり、未婚者が増えているという日本の社会を反映しているのでしょうか?

もし、このデータが女性の社会的地位向上を意味しているのであれば非常にいいことです。日本は未婚率が増え人口減少が加速しているので複雑な気持ちではありますが。

 

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