一般的なサラリーマンの一生のお金の貯め方・使い方について解説します。
お金は増やし方ではなく、使い方について考える
ダイヤモンドオンラインさんの山崎元さんの記事はこちら。
まとめると。
1.真に価値のあるお金の使い道は「経験」だ。良い経験は思い出として長らく効果を発揮する
2.人間の楽しむ能力は年齢に依存する。適切な時に惜しまずにお金を使え
3.「仕事が面白い」は適切にお金を使わない理由にならない
4.寄付や相続も生きているうちに有効に行え
いずれの主張にも賛成。2はその通り、3については耳が痛い。
若い頃に生活費を極端に切り詰め、貯蓄・投資にお金を回して目指すFIREは投資(人的資本への投資)と消費(経験の消費)の両面で「最適」から外れている。
要はバランスが悪い。
・(DIE WITH ZEROにある)将来所得の増加に対する楽観は「誰にでも」勧めていい前提条件ではない
・(DIE WITH ZEROでは)年金保険の購入を勧めているが、日本人がマネをすると若い時分の消費が高額な保険料支出で阻害されることになる
・「長生きリスク」は公的年金で備える
・公的健康保険があるので年金保険、医療保険、がん保険は不要
・リスクに対してある程度の金融資産があることが好ましい
・失業などに備え、生活費1、2年分の金融資産を形成する
・仕事のスキル、副業、人脈を持っていることは効果が大きいい
就職後2,3年
お金の蓄えよりも、仕事のスキルを得ること、人材価値を高めることに、時間とお金とを使う。
25歳まで
NISA、iDeCoの初期設定をし投資をスタートさせる。毎月5000円ずつでOK。
※NISA優先で投資額を増やし生活費1年分の資産ができたらiDeCoを増額する
※全世界株式のインデックスファンドにする
25歳から
収入の1、2割を貯めて、経済的な備えを作る。備えがあれば、生命、医療保険などほとんどの保険が不要になる。
20,30代
「自分の人的資本への投資」になることと、「この時期にしかできない経験」に対する支出は、NISAを解約してでも行う。
起業、友人の企業に参加、ストックオプションなどで大きなお金をつくることに挑戦する。
20代後半以降
将来も役に立つような「良い経験」のためにはお金を惜しまない。
35歳くらいまで
ファーストキャリアで稼げる転職先を見つけるか、起業などで生活の基盤となる収入源をつくる。30歳以降は副業にも取り組み。
45歳ぐらいから
セカンドキャリアの準備を始めるので、2、3年は働けなくても生きていける程度の金融資産「会社から自由になるためのお金」を持っておく。
高齢期(65歳以降)
子ども等の相続人に贈与を行う。大半の資産を渡すわけではなく、自分の裁量で左右できるお金は本格的なリタイアメントまである程度維持する。
・基本的な考え方として、経済的な安心は「お金で貯める」のではなく、稼げる人材としてのスキルや評判の形でキープする
・「ある程度の金融的備え」があると生命保険のような経済的に不利なものに関わらずに済むし、転職を考える時の余裕も生まれる
・資産運用は全世界株式のインデックスファンドでよく、新NISAの「成長投資枠」で別の商品の運用をする必要はない
・お金の増やし方は「最も有効な方法」を一つだけ知っていれば十分
・お金については、増やし方ではなく、使い方こそをよく考える
・お金を貯めることを目的化して、人生の末期に有効に使えなかったことを後悔するような状態は避けたい
・「お金は、貯めることよりも、使うことが楽しい!」と思うのが健康な状態
まとめ
お金の使い方に焦点を当てた山崎元さんの記事についてお金のロードマップとともにご紹介をしました。
「お金を使う」こととは一見関連がないですが、個人的に思う最終的な結論です。
25歳くらいから、例えば収入の1、2割を貯めて、経済的な備えを作るだろう
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