NISA改正要望で実施されるのは「つみたてNISA」の恒久化だけ?

政府はNISAの税制改正要望のうち「つみたてNISAの非課税期間の無期限化」について検討に入ったとの報道が先日ありました。

読売新聞さん。

積み立てNISA、非課税を無期限化へ…政府・与党が検討
【読売新聞】 政府・与党は2023年度税制改正で、株式や投資信託の運用益を非課税にする「NISA」(少額投資非課税制度)について、積み立て型の場合の非課税期間(20年)を無期限とする検討に入った。年40万円の投資上限額を引き上げる案

NISA改正要望で実施されるのは「つみたてNISA」の恒久化だけ?

金融庁が8月に公表したNISAに関する税制改正要望の詳細についてはこちら

【NISA・つみたてNISA】金融庁が改正要望を公表 非課税期間の恒久化、限度額の拡大
金融庁はマスコミで報道されていたNISA・つみたてNISAの2023年度の税制改正要望をホームページ上で公表しています。

 

読売新聞の記事には「つみたてNISA」に関する恒久化と年間投資上限額の拡大について、ふれているが

年間投資上限額の拡大については、「富裕層優遇との批判も出かねない」と否定する内容…。

見直すのは、20歳以上を対象とする「つみたてNISA」。

対象の投資信託から得られる運用益や分配金について、現在は非課税期間を20年間として

21年目以降は通常取引と同様に約20%の税金を課しているが、無期限に非課税とする。

 

まとめ

金融庁がNISAの抜本的拡充として提示した要望は以下の4つでした。

NISAの抜本的拡充
1.制度の恒久化
2.非課税保有期間の無期限化
3.年間投資枠・非課税限度額の拡大
4.NISA制度の基本は「つみたてNISA」とする
政府はこのうち、1の恒久化しか改正しないつもりなのでしょうか。
 
この記事にもあるように日本人の金融資産にしめる株式(投資信託含む)の割合はわずか1%です。
1~4程度の内容が改正できずに高々と掲げている「資産所得倍増プラン」はどのようにして実現をするつもりなのでしょうか。
投資をしていない人に対して投資をさせたいのであれば、シンプルで分かりやすいメリットがある(資産を増やせる)制度にすることが必須条件です。
政府の本気度をこれからも注視していきましょう。
大規模な増税を実施することで「所得は倍増しない」ことだけは確かです。
 
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【NISA・つみたてNISA】期間の恒久化、上限額の引き上げ 金融庁が改正要望
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