新型コロナウイルスが米国で広がり始めたことを受けて当初は楽観的だった米国市場が自分事として捉えられるようになり高値から30%以上暴落をしています。この局面ではどのように対応をすればよいのでしょうか。
S&P500指数のVOOの株価の推移です。
日付 | 株価終値 | 高値からの下落率 | 昨年末からの下落率 |
2019/12/31 | 295.04 | ||
2020/02/20 | 310.92 | ||
2020/03/24 | 204.27 | -34.3% | -30.8% |
2020/03/28 | 232.86 | -25.1% | -21.1% |
3/24の株価は2/20の高値から34%、昨年末からは31%の下落を記録しました。現時点でこの株価から9%ほど戻しましたが、米国はまだまだ感染拡大の真っ最中で経済への影響の大きさを考えると今後、更に下落するとは思います。高値から55-60%ぐらいまでの下落も覚悟しています。
残念ながら暴落直前までの最高値更新の相場は最後のダンスとなってしまいました。
私はリーマンショック時に日本株を保有してはいましたが、今保有している株の額とは比較になりませんので、これ程の暴落を体験するのは初めてといってもよいですが、大変良い経験をさせてもらっていると思います。この経験が今後の自分の投資にプラスになることは間違えありません。
では、私はこの危機でどのような行動をしているのか?
資産は昨年末比で12%減少し良い気分でないことは確かですが、客観的に自分を見てもパニックにはなっていません。今まで以下の記事にしていたことを淡々と実行しているだけです。
まず、みなさんに伝えたいのは株価下落での含み損の辛さに負けて株を投げ売りしないことです。私も含め一般的なレベルの長期投資家であれば株式市場に居続けることが大切です。
私の場合は株価下落が始まった時点で現金比率を42%と今までと比較すると高めていました。そして株価下落が始まった後は投資信託(Slim S&P500/楽天全米株式)の積立額を増やすとともに海外ETF(VOO/QQQ)を下落率に応じた買い付けを行っています。
早くも反省になりますが、少し買い始めるのが早く、また下落のスピードも早かったこともあり思っていたより多くの資金を使ってしまっています。新型コロナショックを発端とした株価低迷期がずるずると4~5年続く可能性もあると思うので投入資金をセーブをするよう自分を抑えているところです・・・
また、損切りのタイミングを逃していたMOと金融株のWFCは一時50%の含み損までになりました。個別株は判断を間違えると恐ろしいですね。しばらくは塩漬けです。
資金が枯渇してきたら最終的には国債を換金し株式購入の資金に割り当てようとは思っています。
暴落時に一般的な長期投資家が意識することをまとめると以下の内容に集約されます。
とにかく、しがみついてでも株式市場に居続けることです。その経験は後になり自分自身の大きな財産になると思います。その上で、もし資金に余裕のある方は安値で売られている株を少しでも買い増しておくと数年後に良かったと思える時がくるはずです。
1.株式市場に居続ける
パニックになり株を安く投げ売りをすることは絶対にしない。
2.資金に応じた買付を続ける
下にいくほど積極的でリスクが大きい行動となります。
・何もしない
・今までどおりの額で積み立てを継続する
・積み立て額を増額する
・スポット的に株式を買い増す
株式市場は個人がコントロールできるものではないので、感情に左右されることなく理論的、過去の歴史から正しいと思われることを継続的に淡々と実行していくことです。
私もこれだけ短期に35%もの下落を経験したことはありませんが、米国市場は過去に何度も復活しているように今回も世界の株式市場と比べても力強く復活をしてくれるはずです。
それを信じて淡々と投資を続けていきましょう。
米国ハイテクETFは今まで高値でなかなか手が届きませんでしたが今回の暴落でようやく購入することができました。高値からの下落率は-29%とS&P500の-34%と比較しても5%も少ないです。過去と異なりハイテク企業のビジネスが個人の生活に入り込み安定してきています。このような投資選択もありますね。
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