バフェットの資産は60年間で12回だけの決断で築いた　アクティブ投資に必要なこと

マークスとバフェットは、長いキャリアの間に並外れた決断と賭けを行ってきたが、それはほんのわずかなものに過ぎない。

投資には慎重さが必要であり、適切な洞察や購入が桁外れのリターンをもたらす。

マネー・マネージャーとしての50年間で市場の判断をしたのは5回だけ。

・ドットコムバブルの予測
・住宅価格の暴落の予測
・リーマンショックでの75億ドルの資金投入
・2012年に株価が低迷から回復すると予測
・2020年初頭のパンデミックによる市場の低迷後に｢買いを推奨｣したこと

「50年間で5回」という数字が、我々がマーケット・タイマーであることに対する関心のレベルを物語っている。実際、我々はためらいながら行っている。

1つの鍵は、マクロ的な判断を頻繁にしないこと。

ここぞという時を選ばなくてはならない。ウォーレン・バフェットが言うように「打ち頃の球」を待つ。

バークシャーの経営に携わって58年、私の資本配分の決断のほとんどは、まあまあといったところだ。満足いく結果になったのは、12の本当に良い決断のおかげだ。

つまり、5年に1回の決断ということになる。

花が咲くと、雑草はその存在意義を失って枯れていく。時が経てば、数少ない勝者が奇跡を起こすのだ。

コカ・コーラ
1994年に13億ドルを投資。現在の価値は240億ドル相当になり、年間7億ドル以上の配当金を得ている。

アメリカン・エキスプレス
1990年代半ばに13億ドルを投資。現在の価値は260億ドル相当になり、年間3億ドルの配当金を得ている。