先週末にFRBが利上げペースの減速を検討しているとのニュースが流れ市場が揺れています。
FRBは12月から利上げペースの減速を検討か
先週、10月21日(金曜日)午後5時57分(米国時間)にウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)に以下のニュースが流れて以降、
FRBが利上げを減速させるとの観測から米国株価は大幅に上昇しました。
FRBは利上げを0.75ポイント引き上げ、利上げの規模について論議
この記事が発表された時間と投稿したニック・ティミラオス氏という記者がくせ者です。
この記者はFRBとの関係が深く、FRBはマスコミの発信を利用することで市場へのおりこみを今までも行ってきています。
明らかに意図的と思われる週末の米株式市場が終了する数分前のタイミングでこの記事を投稿しているのです。
その他にも以下の方が同じタイミングでFRBが今後の利上げペースを鈍化させると、におわせるような発信をしています。
セントルイス連銀 ブラード総裁
政策金利が適切な水準に達すれば、そこからは小幅な調整でよい。
インフレに有意な下押し圧力を加えるには、どの水準にすべきか。この判断が今後2回の会合での重要な部分。
政策金利が適切な水準に達すれば、そこからは小幅な調整でよい。
インフレに有意な下押し圧力を加えるには、どの水準にすべきか。この判断が今後2回の会合での重要な部分。
サンフランシスコ連銀 デイリー総裁
11月に0.75ポイントの再利上げの可能性はありそうだが、いつまでも0.75ポイントという考えに固執しない方がよい。
11月に0.75ポイントの再利上げの可能性はありそうだが、いつまでも0.75ポイントという考えに固執しない方がよい。
まとめ
FRBが利上げペースの減速を検討?のニュースについてご紹介をしました。
FRBは金融引き締め過ぎによる大規模なリセッション懸念に対し、マスコミなどからハト的な政策を発信させることにより市場におりこませているのでしょう。
21日の株価は急上昇しているので、情報もある程度は漏れていたのでしょうね。
この内容から単純に考えると 政策金利のピーク=長期債券金利のピーク が以前よりは近づいてきたように読み取れます。
今後は引き続き以下の内容を焦点として株価は変動していくでしょう。
・FRBの政策
・消費者物価指数(CPI)
・企業業績
・消費者物価指数(CPI)
・企業業績
11月3日 3:00(日本時間)のFOMCでのパウエルさんの記者会見から今後の利上げ鈍化を予想させる内容が読み取れるようであれば、株価は一時的には上昇すると思われます。
S&P500は、今が底なのかは分かりません。ここから更に20%以上、下落すると予想している方もいますね。
分からないからこそ、投資を継続するのみです。
リセッションの中で株価が上昇するというのは、おかしいと思う方もいると思いますが、未来をおりこむ株価とは過去を見てもそういうものです。
「過去データではリセッションが終わる前に株価は上がる」とバンガードが助言
バンガードでは投資家に対して「リセッションを過剰に意識してはいけない」と呼び掛けています。
FRBの急速な利上げでリセッションリスクは極めて高い ジェレミー・シーゲル氏
ペンシルバニア大学ウォートン・スクールのジェレミー・シーゲル名誉教授は、米連邦準備制度理事会(FRB)は利上げのペースが早すぎ、このままではリセッションリスクが極めて高くなると指摘しています。
アメリカの株価は底を打ったのか?強気派・弱気派の予想
今週のアメリカの株価は急反発を見せています。10月7日の雇用統計を前に株価上昇はひと段落していますが、この上昇について強気派と弱気派の予想から今後の株価について考察します。
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