「日本の銀行は破綻しないのか」1億円以上のお金持ちは預金を移し始めている

米銀行の破綻が続いています。金融不安は下火になったものの完全に火種は消えていない状態です。日本の銀行破綻に備え、すでにお金持ちは行動をしているようです。

1億円以上のお金持ちはメガバンクに預金を移している

今回、米銀行の混乱を招くきっかけとなったシリコンバレーバンクが破綻したのには、このような原因がありました。

シリコンバレー銀行はなぜ破綻し今後どうなるのか
シリコンバレーバンク(SVB)が経営破綻し、その余波で米国相場が揺れています。なぜ破綻し今後はどうなるのでしょうか。
シリコンバレー銀行の破綻をほとんどの人が予測できなかった理由
シリコンバレー銀行(SVB)の破綻は販売していた複雑な商品が無価値であることが引き金になったリーマンショックとは異なり、銀行の誤った管理と顧客のパニックが主な原因ですが、それではなぜ誰も破綻を予測することができなかったのでしょうか?

 

富裕層は、日本の銀行破綻の影響を避けるため、既にこのような行動をしていると言います。

プレジデント オンラインさんの記事はこちら

「日本の銀行は大丈夫か」1億円以上持つお金持ちは、すでにメガバンクに預金を移し始めている 米国では2カ月で3つの銀行が破綻
米国では銀行の破綻が相次ぎ、その影響は日本にも及ぶのかと心配している人も多いだろう。ファイナンシャルプランナーの藤川太さんは「日本の銀行も同じ状況に陥る可能性はあります。すでにお金持ちはメガバンクに預金をシフトしつつあります」という――。

 

まとめると。

■日本で銀行が破綻した場合

・預金保険によって元本1000万円とその利息が保護される。

・元本1000万円を超える部分は、破綻した銀行の財産状況に応じて払い戻しされますが、一部がカットされる可能性があります。

※預金の一部がカットされることを「ペイオフ」という

■お金持ちの預金の移動先

元本1000万円までのラインを意識しすぎると、管理が煩雑になってしまう。

「大きくて潰しにくい」銀行が破綻しにくい銀行。

お金持ちはメガバンク3行(三菱UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行)に預金を集中させつつある。

その他では、預金保険の全額保護の対象である利息のつかない決済用預金(普通預金や当座預金)個人向け国債(全額の元利金を国が保証)を利用している。

■資産数十億円規模のお金持ちが利用する銀行

スイスに本部を置く銀行UBSなどを利用している。
※海外の銀行から個別の営業があり、融資金利や為替手数料など非常に有利な条件を提示されることがある

■銀行は比較をして選ぶ

比較検討をしない人はお金の貯まらない。

1000万円以下の預金であれば、預金保険の対象だが、金利や手数料、サービス、利便性など比較検討できるポイントはたくさんある。

まとめ

資産1億円以上のお金持ちの預金の移動先についてご紹介をしました。

・主な預金はメガバンク3行に移動
・決済用預金(普通預金や当座預金)
・個人向け国債

 

記事では潰せないことを理由にお金持ちがメガバンク3行に預金を移動しているとありますが、預金残高が一番多い「ゆうちょ銀行」が入っていないのはなぜなのでしょうか?

2600万円の限度額があることぐらいしか思いつきませんでした。

もし、今回の記事のような観点で預金を移動させるのであればメガバンクより「個人向け国債」を優先すべきです。一企業の銀行と比較すると日本国が破綻する可能性は、極めて低いです。
個人向け国債の詳細な内容はこちらで解説しています。
個人向け国債 変動10年の金利が0.33%に上昇
財務省は次回発行する個人向け国債変動10年の金利を0.33%にすることを1月6日に発表しました。

 

銀行を比較検討することは、もはや当たり前のことです。多くの方は今回記事に出てきたメガバンクを利用するメリットはないでしょう。私自身も現在、メガバンクは利用していません。

銀行の選び方についてはこちらで解説しています。

銀行の選び方 3つの条件 メガバンクは使うな!
最近、みずほ銀行から全てのお金を引き出し国債も解約しました。メガバンクは手数料が高く利用するメリットはなくなっています。

 

銀行と言えば最近気になることがありました。

現在、多くの預金を預けている「auじぶん銀行」が5月1日に他行宛ての振込実施日と振込限度額の引き下げを行ったのです。

1日の振込限度額は強制的に300万円に引き下げられています。

この理由として、以下のように回答しています。

Q:今回、振込実施日や振込限度額の変更を行った背景はなぜですか?

A:
当行名を騙る偽メールや偽SMSで不審なウェブサイトに誘導し、個人情報を入力させる等の手口により不正送金される事案が発生していることから、

現状の不正送金等の手口を踏まえ、お客さまの被害抑制を図るために急遽一時的な対応として実施させていただいたものです。

お客さまには大変ご不便・ご迷惑をおかけいたしますが、セキュリティ対応のため、何卒ご理解賜りますようお願い申し上げます。

多少はこのような理由があるにしても本当の理由は今回の米銀行破綻に関連したものだと思われます。

シリコンバレーバンクではわずか1日に5兆6000億円が引き出され、これが破綻に繋がりました。

インターネットで取引ができる銀行はこのようなリスクがあるのです。

そして、今回「auじぶん銀行」では、このようなリスクを恐れ、1日の限度額を強制的に300万円まで下げ、

24時間できた振込を15時20分以降は翌日以降に処理をする仕様に改悪したのです。

振込限度額を300万円より多くしたい場合は「お客さまセンターまでご連絡ください」としています。

Q:振込限度額を超える金額の振込を行う場合や振込限度額の引上げを行う場合はどうすればよいですか?

大変申し訳ございません。キャッシュカードをお手元にご用意のうえ、お客さまセンターまでご連絡ください。
(通常時よりも本人確認のための各種ヒアリングをさせていただく場合があります)

なお、1,000万円以下の振込の場合はインターネットバンキングの振込手数料となります(受付時点でじぶんプラス手数料無料の残存回数がある場合は手数料無料となります)。

また、「1,000万円以下の振込の場合は」とあるので1,000万円より多い振込は手数料がかかるようになったということなのでしょうか。

こちらについては、確認しブログなどでご報告します。

↓↓↓2023/05/22 追記↓↓↓

電話で限度額を引き上げられると思っていたのですが、300万円以上の限度額引き上げはできず、例えば1日に500万円を振り込みたい場合は、電話で1回ずつ依頼をして振り込む必要があるとのこと。

また、じぶんプラス手数料無料の残存回数が残っている場合であれば、今までと同様に金額に関係なく振込手数料は無料になるそうです。

インターネットバンクなのに電話して振り込まなければいけないってどういうこと…

振込時に二段階認証するなど「システムを改修して対応してください」とは言っておきました。

↑↑↑2023/05/22 追記↑

 

最後に「auじぶん銀行」の自己資本比率を確認してみました。

単体自己資本比率(国内基準)は10.49%です。メガバンクはもう少し多いですが、多くの銀行の自己資本比率は10%前後で少額のお金しか持っていません。

参考までに「楽天銀行」も載せておきます。単体自己資本比率(国内基準)は10.57%となっています。

 

 

 

日本の銀行が破綻した時にどのようになるのか、個人ができる対策について解説しています。

あなたが預けているお金は日本の銀行が破綻したらどうなる
アメリカではシリコンバレー銀行(SVB)破綻の余波は更に広がり今も米国市場は落ち着きを取り戻していません。もし、日本の銀行が破綻した場合、私達にはどのような影響があり預金は保護されるのでしょうか?

お勧めできる銀行について、紹介をしています。

普通預金 金利0.2%の「auじぶん銀行」と「あおぞら銀行」をおすすめしている理由
今までもおすすめとして紹介してきた「auじぶん銀行」と「あおぞら銀行」が「お金が増える普通預金ベスト9」の1,2番として紹介されていました。
楽天銀行 金利 改悪への対策
楽天銀行が昨年末に普通預金金利を下げることを発表し少しザワついていたようですね。楽天銀行をメイン銀行として利用しているので対策をしています。

 

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