ほとんどのプロの投資家でも株式市場平均(インデックス)を上回る成績を出すことはできません。私なら市場平均を上回ることができると思うのは間違いです。
米国アクティブファンドの88%はS&P500を下回る
残念ながら、ほとんどのプロの投資家でさえ株式市場平均を下回るのに、投資経験の浅い個人投資家が市場平均を上回ることは非常に困難です。
■ほとんどのプロ投資家は市場平均を下回る
・アクティブ運用型ファンドの運用成績がS&P500などの一般的な市場ベンチマークを上回れないことは常識
・一般人の資産や投資目標を達成するのに個別銘柄で勝とうとするのはよい計画とは言えない
・米国内のアクティブ運用型株式ファンドの88.4%は、過去15年間で運用成績がそれぞれのベンチマークを下回っている
・過去5年間では、アクティブ大型株ファンドの80%以上がS&P500を下回り、2019年は79.98%だったが、これは過去5年間の平均よりわずかによいだけ
・2019年はパッシブファンドの資産規模がアクティブファンドを追い抜いた。
■株式市場のタイミングをはかる投資
・市場のタイミングをはかろうとしても、ほとんどの人が失敗することは繰り返し証明されている
■筆者の投資内容
・投資先の大部分は低コストのインデックスファンド
・S&P500の長期利回り(約10%)の平均値でいいと思っているので長期リターンを得るために良い年も悪い年も乗り切るしかない
・純資産の1割未満で個別銘柄に投資している(年率14.09%のリターン)
・Roth IRA(米国の個人退職金制度の1つ)の収益は2010年の口座開設以来、年率9.87%でロールオーバーIRA(個人退職金制度の1つ)は同年の開設以来、9.46%。
・純資産の10%未満で個別株に投資し2009年の口座開設以来、年率14.09%
■投資には長期的視点が大切
・複雑な投資戦略で何百万ドルも儲けられる人は現実にはほとんどいない
・ほとんどの人にとってベストな投資方法は長期的視点に立ち、低コストファンドを組み合わせたポートフォリオを組むこと
・個別銘柄でもう少し大きなリターンを得られることもあるかもしれないが、多くの人には無理
Business Insider さんの記事は
こちら。
まとめ
米国の元銀行経営者で企業財務および会計の専門家の投資についての考え方と彼が実際に行っている投資方法についてご紹介をしました。
ベストな投資方法は長期的視点に立ち、低コストファンドを組み合わせたポートフォリオを組むこと
個人投資家のごく一部の方は、市場平均を長年に渡って上回る成績を出している方がいるのも事実です。
しかし、それは一般的な投資家にとっては再現性は低いです。それに対して、インデックス投資はファンドを購入して長期間保有することができれば
プロの投資家を上回るリターンを誰もが再現性高く手にすることができます。
投資方法については、「インデックス投資でなければいけない」とは考えてはいませんし、私自身、今まで変化してきました。
完全なインデックス投資家と思われている方もいるかもしれませんが、私はこの筆者と同様にインデックス投資を中心としつつも個別株も保有しています。
一般的な方とは逆で、日本株、米国株ともに個別株投資から始めインデックス投資や高配当株投資にシフトしてきました。
保有している個別株は投資資産の5%以下で徐々に売却をして比率が減ってきています。今のところ新たに個別株を購入することは考えていません。
しかし、昨年は初めて債券ETFや外貨建てMMFを購入していますし、今後も興味があればインデックス投資以外の投資もしていくつもりです。
他の人に勧めるのであれば、上記の結論と同様に「インデックス投資」の一択です。理由については書いたとおりです。
インデックス投資の退屈さに嫌気がさして、個別株投資をするのは 投資あるある ですが長期的に見て多くの方はインデックスを上回ることはできないでしょう。
「退屈なことを長期的に継続する」というのも、立派なスキルだということですね。
ともにコツコツコツと継続していきましょうね。
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