資産のどのぐらいを個人向け国債で運用すべきか

個人向け国債は資産のどのぐらいで運用すべきなのでしょうか。

社債の購入を検討してもよい?

こんな記事を見かけました。

55歳、貯金8000万円。老後のお金の預け先として「個人向け国債」を買う場合、いくら運用に回すべき? [資産運用] All About
みなさんから寄せられた投資や経済ニュースに関するさまざまな疑問や悩みに、ファイナンシャルプランナーの深野康彦さんが答えてくださいました。今回は、「年金生活に備え、現預金からいくらを運用に回すとよいか」という質問です。
相談者(55歳の妻)
・62歳の夫は65歳で定年で年金生活となる
・金融資産は現金8000万円(リスク資産0円)

相談内容
どのくらい個人向け国債を購入すればよいか

FPの回答
・資産の最大半分を変動10年、固定5年、固定3年で運用する
・利息収入を期待したいのであれば、社債購入を検討してもよい

まとめ

リスク資産を保有していない夫婦の資産運用についてご紹介をしました。

正直な感想としては、つまらないガチガチの回答でかつ、よろしくない方向に誘導していると思いました。回答もあやふやなところがあります。

もし、私が相談された場合はこのように回答します。

まず、前提としては相談者がまだ55歳なのでリスク資産で運用して問題ありません。

・資産の最大5割程度まで2~3年の積み立てでオルカンを購入
・3-4割を個人向け国債変動10年で運用
・1-2割を現金(普通預金)で保有
 
このFPの回答でよくないところは、2つあります。
1つ目は、個人向け国債で買う商品を具体的に提示していないことです。
そして、2つ目は社債というリスクが高い商品を勧めていることです。
オルカンがリスクが低いわけではありませんが、長期的に資産を増やしたと考えているのであれば、社債ではなくインデックスファンドの投資信託を取り入れた方がいいです。
と今回は見かけた記事のFPの回答が気になってしまったので記事にしました。
個人向け国債は銀行預金より安全な無リスク資産です。
みなさんがよく勘違い?されているのは、普通預金より多少利率はいいかもしれませんが、個人向け国債で運用をして資産が大きく増えることはないということです。
個人向け国債はあくまでも現金と同等です。
増やしたいのであれば、リスク資産である株式を入れることは必須になります。リスクを取らずにお金が増えることはありません。
 
個人向け国債のメリット、デメリットはこちらで解説をしています。
金利が上昇 個人向け国債 変動10年 のメリットデメリット
個人向け国債変動10年の金利は長らく年率0.05%と下限に張り付いていましたが今年に入ってから金利が上昇しています。
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5月に募集、6月に発行される個人向け国債 変動10年の利率が0.57%に決定しました。

 

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