個人向け国債の金利が0.39% 日銀の金融緩和修正で

日銀がイールドカーブ・コントロール(YCC)の修正を決めたことを受け、9月発行の個人向け国債変動10年の利率が0.39%に決まりました。

個人向け国債の金利が0.39%に

日銀は7月28日の金融政策決定会合で長期金利の上限を0.5%程度から1.0%へと引き上げる緩和策修正を決定しています。

これにより財務省は9月に発行する個人向け国債変動10年の利率を8月の0.28%から引き上げた0.39%で発行することを決定しています。

個人向け国債、利率0.39% 9年ぶり高水準、日銀政策修正で:時事ドットコム
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変動、固定それぞれの国債が下記の利率で発行されます。

■利率
・変動10年 0.39%(税込)
・固定5年 0.14%(税込)
・固定3年 0.05%(税込)

■募集期間
2023年8月3日~2023年8月31日

■発行日
2023年9月15日

■利払日
3月15日、9月15日

銀行の普通預金金利は最高水準でも0.2%程度で金利が上昇するのは、まだまだ先だと思いますので、無リスク資産として個人向け国債変動10年を保有するのは悪い選択ではないです。

個人向け国債変動10年の利率
8月 0.39%
7月 0.28%
6月 0.29%
5月 0.28%
4月 0.30%
3月 0.33%
2月 0.32%
1月 0.33%

もし今後更に長期金利が上昇したとしても半年毎に金利が見直されるので自動で金利上昇に対応します。

ただし、全ての金利を受け取るには10年保有する必要があります。

また、中途解約は購入後、1年以上経てばできますが、解約時に2回分の利子がペナルティとして差し引かれます。

購入先など含め個人向け国債に関する、より詳細な内容を解説していますので、購入を検討される方はこちらを確認してみてください。

金利が上昇 個人向け国債 変動10年 のメリットデメリット
個人向け国債変動10年の金利は長らく年率0.05%と下限に張り付いていましたが今年に入ってから金利が上昇しています。

個人向け国債変動10年を追加で買う予定でしたが、最近は外国債券を購入していたので日本国債に充てる資金がなくなってきました。

現在保有している個人向け国債の一部が来年前半ぐらいで償還されるので、そろそろ追加購入してもよさそうです。

 

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