コロナショック以降の金融緩和によるバブルが崩壊しリセッションに向かいつつある状況で「考えられる唯一のヘッジは過大評価されているドル」である。
とシティグループのマイクロステラジストは指摘しています。
ドルの現金しか逃げ場はない
シティグループは先週のレポートで以下のように指摘しています。
世界の株式時価総額は今年既に23兆ドル(約3300兆円)減少しており、少なくとも年内はリスク資産との逆相関のドルが唯一の選択肢だ。
米インフレ率が大きく減速するには「深刻なリセッション(景気後退)」が要件となるが、
これは米金融当局の方針転換前に企業利益と株価が長期間にわたり低迷することを暗示する。
各国の中央銀行が金融情勢引き締め(株式に逆風)に向け積極的に利上げ(債券に逆風)する状況では、ドルの現金しか逃げ場はない。
ドル指数(DXY)が3カ月以内に現行水準から約2.1%上昇して111.98と、20年ぶりの高値を更新する。
ドルに転換点が訪れるのは来年。
残念ながら、ドル上昇基調の終わりは米利回り曲線のブル・スティープニングを通じて裏付けられる
米金融政策の転換 か 世界経済見通しの底打ち
のいずれかが条件になると予想している。
まとめ
現在の市場では「ドルの現金しか逃げ場はない」というシティグループのステラジストが語った内容についてご紹介をしました。
米国株価が大きく下がっている中で資産が増えているのですから納得です。
FXはしないので、黙って見ているだけということになるのでしょうか。
日本ではドル円の円安が日々話題になっていますが、
円が弱いだけではなく、他の通貨と比較してもドルが強いのでこのような極端な為替変動になっています。
つまり、ドル円は両極端な通貨になってしまっているということです。
「米金融政策の転換 か 世界経済見通しの底打ち」までドル高(円安)は進行するということなので先はまだまだ長いです。
できることは、株価が大きく下がれば”保有している”ドルで買うぐらいです。
このような状況では、ドルの現金を持っていることのメリットを感じます。
暗いニュースが続きますが、コツコツ投資で乗り切っていきましょう。
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