IMF(国際通貨基金)は、2022年と2023年の世界の経済成長率を大幅に引き下げ、まだ最悪の事態は来ていないと警告をしています。
IMFは世界の2023年 経済成長率を引き下げ
IMFは10月の世界経済予測を発表しています。
アメリカの経済成長率は前回(7月)と比較し2022年度の成長率が低下しています。
2022年 1.6% 前回の2.3%から引き下げ
2023年 1.0% 前回から変更なし
2023年 1.0% 前回から変更なし
先進国の経済成長率、前回(7月)との比較
2022年 2.4% 前回の2.5%から引き下げ
2023年 1.1% 前回の1.4%から引き下げ
2023年 1.1% 前回の1.4%から引き下げ
新興国の経済成長率、前回(7月)との比較
2022年 3.7% 前回の3.6%から引き上げ
2023年 3.7% 前回の3.9%から引き下げ
2023年 3.7% 前回の3.9%から引き下げ
IMFはレポートなどで以下のように語っています。
最悪の事態はまだ来ておらず、多くの人にとって2023年はリセッションのように感じられるだろう。世界経済の3分の1以上が2四半期連続でマイナス成長となり、米国、欧州連合、中国の3大経済大国は減速を続けるだろう。
来年は「多くの減速と経済的苦痛が生じる」つらい年になるだろう。
世界のインフレ率が2022年後半にピークに達し、2021年の4.7%から8.8%に上昇し「以前の予想よりも長く高止まりする」世界のインフレ率は2023年に6.5%、2024年には4.1%まで低下する可能性が高い。
新興市場国と発展途上国にとって、2022年のショックは「パンデミック後に部分的にしか癒されなかった経済的傷を再び開く」
世界経済は脆弱で、雲行きが怪しくなっている。
「異常に困難な金融安定環境」に直面しており、さらなるショックが「市場の非流動性、無秩序な売り、または苦痛を引き起こす可能性がある」
エネルギー危機は世界経済、特にヨーロッパの経済にも重くのしかかっており、「一時的なショックではない」「ロシアの対ウクライナ戦争を受けて、エネルギー供給の地政学的な再編成は広範かつ恒久的だ」
「2022年の冬はヨーロッパにとって厳しいものになるだろうが、2023年の冬はおそらくさらに悪化するだろう」
まとめ
IMFが発表した世界経済成長率予想についてご紹介をしました。
IMFを含む全てのレポートが更新される度に下方修正されています。
残念ながら2023年は2022年よりもつらい年になりそうです…。
何度もしつこく言いますが、世の中が総悲観で自分もつらい時こそが投資をすべき期間です。
コツコツと計画的に投資を続けていきましょう。
もう少し先になりそうですが、久しぶりに新興国への投資をしたいな。と考えています。
IMF前回の予測はこちら。
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