新NISA開始まで半月近くになりました。ちまたでは「積立投資」VS「一括投資」と「全世界株」VS「米国株」の論争が繰り広げられていますが、一体どちらのリターンが高くなることが見込まれるのでしょうか。
一括投資と米国株投資が有利?
ニッセイ基礎研究所さんの記事はこちら。
新NISA、「毎月投資」か「1月一括投資」か~「オルカン vs S&P500論争」にも終止符を打つ~
いよいよ新NISA(少額投資非課税制度)がスタートする。非課税期間の無期限化、非課税投資限度額の大幅拡大で期待が高まる一方、ネット上などでは「毎月定額つみたて投資するのと、1月にまとめて投資するのではどちらが有利か...
■積立投資」VS「一括投資」の検証
期間
2000年1月~2023年11月
検証内容
年間投資額12万円をTOPIX、S&P500、MSCI-ACWI(全世界株式)それぞれに「1月に一括投資」と「毎月1万円つみたて投資」したケースで検証。
全ての投資対象で「毎月つみたて投資」より「一括投資」のリターンが上回った。
投資元本287万円の増加率
TOPIX
毎月投資 137.6%
一括投資 154.7%
S&P500
毎月投資 414.3%
一括投資 458.5%
MSCI-ACWI(全世界株式)
毎月投資 271.4%
一括投資 301.4%
2000年~2023年の一括投資の勝率は8~9割以上。
■「全世界株」VS「米国株」の検証
検証内容
2000年1月~2023年11月を「2000年1月~2011年12月」と「2012年1月~2023年11月」の2つの期間に分け、株価とリスク・リターンを検証。
前半の株価は全世界株が米国株をわずかに上回るが、後半は米国株が全世界株を大きく上回る。
■今後
・高い経済成長が確実視されるインドの出方が不透明
・米国の次期大統領が新興国とどう向き合うかなど、国際情勢の先行きは予断を許さない
・世界中から優秀な人材が集まるアメリカのハイテク産業がそう簡単に弱体化するとは考えにくく、新たな成長企業・成長産業が登場すると考えるのが自然
・直近12年間と同様にリスク・リターンともS&P500がオルカンを少し上回ることが想定される
■まとめ
・今後も長期的にはリスク・リターンともS&P500のほうがオルカンよりも少し高くなることが現時点では想定される
・経済危機などの大幅下落リスクを避けたいなら「1月一括投資」が正しいとは限らない
・まとまった投資資金がない人にとって「毎月投資」が現実解
・(全世界株か米国株かは)好み(リスク選好)の問題
まとめ
「毎月投資」と「年初一括投資」、「全世界株」と「米国株」はどちらのリターンが見込まれるのか。という内容についてご紹介をしました。
・過去は毎月投資より年初一括投資の方がリターンが高い
・過去は米国株の方が全世界株よりリターンが高い
・投資方法、投資先ともに人それぞれの好み
※過去:2000年1月~2023年11月
結論はまさかの「好み」でした。
記事を書いた方はモーニングサテライトに出演をしてこの内容について紹介していましたが、この結論についてはアナウンサーに同じように突っ込まれていました。^^
それが正直なところだと思います。今回の検証期間も過去のわずか20年程度がタマタマこのような結果だったということです。
今回はあくまで新NISAという前提で1年という短期間での「年初一括投資」と「毎月投資」で比較していますが、
手元に投資資金がある場合の長期投資で「一括投資」と「積立投資」のどちらがリターンが高いかについては、「一括投資」の方がリターンが高いという検証結果は様々なところに出ています。
米国の人口は2080年がピークというニュースもあったのでこのまま米国集中にしたいところですが、今後の”NISA口座”では全世界株を中心に購入しようと考えてます。
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【ワシントン=飛田臨太郎】米政府の統計当局が9日、米国の人口が将来的に減少する現実的な予測を初めて発表した。2080年に3億7000万人に達するのをピークに減少に転じる。世界的に広がる少子高齢化の影響が米国でも表面化した。移民政策の重要性が...
いつ気分が変わるかは分かりませんが。(^^;
もちろん、米国株も引き続き購入していきます。投資信託は早く全世界株のコストに追いついて欲しいですね。
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